日本ビューホテル・石井一男社長 海外、西へ未来眺望 M&Aで「ワンランク上」狙う (1/2ページ)

★日本ビューホテル・石井一男社長(65)

2014.10.07


石井一男社長(野村成次撮影)【拡大】

 高度成長期、一代の風雲児、箭内源典氏の豪腕で急拡大を遂げた日本ビューホテルグループ。バブル崩壊により民事再生法の申請に追い込まれたが、2012年、再生債務を期限前に完済、今年7月には東証2部に上場も果たした。旗艦店の浅草ビューホテルが東京スカイツリー効果で絶好調である上、国内旅行回帰やインバウンド(訪日)客の増加が追い風になっている。石井一男社長は今後5年間で都内、関西、中京地区などで新規開店を仕掛けていくと意欲満々だ。 (清丸惠三郎)

 −−旗艦店の浅草ビューホテルの稼働率がほぼ満室、90%を超えています

 「前期の数字は88%。ただ、一部の部屋を改装していましたので、稼働可能な部屋をベースにすると94%ほどになります。今期は全館フル稼働していますが、90%台は達成できると思います」

 −−東京スカイツリーの開業と、インバウンドの増加が好結果を?

 「やはりスカイツリーの開業が大きい。東日本大震災で客足が落ち込んだのですが、翌年にスカイツリーが開業し、一挙に回復軌道に乗りました。ここにきて円安による国内旅行回帰の動きが加わり、一段と需給が引き締まっています。客室単価をいかに引きあげるかが、今後の課題です」

 「インバウンドの方は、問い合わせは増えていますが、単価が低いのが現状です。ですから、うちは外国人客については2%以内に抑えています。しかし政府の海外からの観光客誘致政策も含め、2020年のオリンピックに向けて世界から東京に人が流れ込んでくることが予想され、都内のホテル単価も上がってきているので、戦略を練り直し、高単価のインバウンドを5%超に増やす方向で検討しています」

 −−浅草店以外はどういう状況ですか

 「まず準旗艦店の成田ですが、ここは成田空港のそばなのでインバウンド増加の好影響が出ています。成田エリアで前期83%だった稼働率が87%まで上昇し、部屋単価も5000円から7000円台まで上がってきており、収益への貢献は大きいですね。リゾート系ホテルの伊良湖(愛知)や沖縄の各ホテルも堅調に推移しています」

 −−浅草、成田ともにリニューアル効果も出ています

 「2001年に民事再生法を申請し、その後、みずほファイナンシャルグループ系のファンドからの出資も受けましたが、社員が歯を食いしばって自主再建に取り組んできました。12年には再生債務も完済し、やりたくてもなかなか難しかった既存店のリニューアル投資を12、13両年度に第1期として50億円ほど投じることができました」

 −−前4月期の連結売上高が約176億円。それを今後5年間で250億〜300億円に増やす計画だそうですね

 「今後も収益の中心は浅草ビューホテルであることは間違いありませんが、それだけでは大幅なジャンプ・アップは難しい。当社は栃木県那須が発祥の地で関東・東北では認知されていますが、関西など西では弱い。全国チェーンとして集客力、知名度、ブランド力などを一段と強化するためにも、西の方に新しいホテルを出す必要があると考えています」

 「具体的には関西、中京、北陸地区で既存ホテルのM&A(企業の合併・買収)、あるいは賃貸などの方法で最低200室規模で宿泊中心の、それもワンランク上のホテルを増やしたい。一時期落ち込んでいた大阪のマーケットも回復してきており、この地区のポテンシャルは高まるはずですから。もちろん東京での出店も検討しています」

 

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