桑江夢孝社長、妻の難病治すため勉強した薬膳で人生再出発

★「HAREMUNE」桑江夢孝社長(38)

2014.10.20


ハーブ酒など揃えた「薬酒BAR」原宿店【拡大】

 大手薬酒製造会社や医療法人などからも注目されている漢方医学の“薬食同源”をベースとした薬酒・ハーブリキュールの専門店「薬酒BAR」。FCを含め現在7店舗を展開している「HAREMUNE」の桑江夢孝社長は、1975年、大阪府大阪狭山市生まれ。

 成績優秀で運動神経もよく、高校では音楽やダンス、友人とコンビを組んでお笑い甲子園にも出演するなど多才な青年だった。大学は大阪芸大へ。その頃から作家になりたいという目標があり、同時に大阪シナリオ学校にも通う。卒業すると「フライパン一つ抱えて友人の車に飛び乗った(笑)」。話のネタにはなったが生活はシャレにはならない。

 仕事はあったが報酬が入るのは先。お金がなく新宿中央公園で数週間暮らしたこともあった。そのうち仕事は少しずつ増え、ゴールデンタイムの番組にも参加。いつしか月40万〜50万を稼ぎ、放送作家へ一歩一歩、進んでいた。

 暗雲がかかったのは、仕事のかたわら22歳で起業したアパレル会社の経営者になってから。「創業期で資本が全然なく3年ぐらいは月5万円で生活していた」。そんな時、あるツアーを通じて知り合ったドリームズ・カム・トゥルーの中村正人に認めてもらい3年ほどマネジメント会社に在籍。超有名バンドのプロモーションマネジャーを務めた。その後、エンタメ会社起業やTV番組の制作を手がけるようになり一気に華やかな世界へ。

 しかし、好事魔多し。ある問題を境に再び人生は暗転する。「信用も信頼も全てをなくし、地獄のような苦しみでした」。『住所不定無職』人生の森をさまよっていた頃「そんな僕でもいいと言ってくれた」のが今の夫人である。

 夫人は、脳下垂体腫瘍という病を抱えていた。病を治したい一心で海外にも赴き5年をかけて勉強し、辿り着いたのが漢方、薬膳から生まれた東洋医学だった。結果、15年も治らなかった病が治り子供まで授かった。妻の命と新しい命をつなぎたいという一心から生まれた「薬酒BAR」。それが人生の再出発にもなった。

 幸いにも手にした幸福を、今度は他の人にも渡してゆく。それが桑江社長の新たな人生のはじまりだ。 (細見昇市)

 ■ほそみ・しょういち 1963年生まれ、京都市出身。大学卒業後、リクルートを経て93年に戦略型求人広告代理業務「キイストン」を設立。「波乱」に満ちた経営者ら2万人と会ってきた経験を生かし、人材採用コンサルタントとして活躍。当連載名もあえて「波乱万丈」とした。著書に「リクルート式 一瞬で人事担当者の心をつかむ方法」(PHP研究所)など。

 

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