リンガーハット・秋本社長 時代に合わせて味も変化させる“育麺” (1/2ページ)

★リンガーハット・秋本英樹社長(60)

2014.10.21


秋本英樹社長(矢島康弘撮影)【拡大】

 いまや全国区になった長崎ちゃんぽん。赤い三角屋根の店舗もリンガーハットの店名も外食ブランドとして広く認知されている。だが、競争の激しい外食業界では立ち止まることは後退を意味する。ちゃんぽんの味も変え、野菜や、麺・ギョーザに使う小麦粉を100%国内産にするなど、変化や進化し続けることで40年ものれんを守ってきたという。 (中田達也)

 −−リンガーハットが40年続いた理由は

 「おいしさが第一でしょう。ちゃんぽんの味を変化させたから生き残れたのだと思います。昔の味をいまも出していたとしたら、脂っこくて濃すぎると感じられるでしょうね」

 −−味の見直しはどのように

 「味の変化はお客さまの変化です。スープや調味料も変えました。脂も以前はラードを使っていたんですが、健康志向を反映させて、いまは植物性のものを使っています。キャベツやニンジンの切り方も食べやすいように変えているんですよ」

 −−海外食品の問題がクローズアップされていますが、国産野菜への切り替えも早かったですね

 「2009年からすべて国産野菜です。私は当時、営業を担当していましたが、輸入品との価格差をどう吸収するかが課題でした。自社工場で加工して原価を下げる努力や、国内の生産地を回って量を確保する苦労もありました。契約農家さんから工場に届いた野菜を毎日店に配送していることをご存じないお客さまもいらっしゃるので、アピールしていきたいですね」

 −−外食産業では人手不足や従業員の労働環境も問題になっています

 「パートさんはわが社の命です。利益が出たときはパートさんにも大入り袋を出しました。福利厚生も充実させているつもりです。人手不足の問題は当社にもあるので、店舗内のコミュニケーションが大事だと考えています。外国人の従業員にも、日本の文化などについてトレーニングしています。人に対する投資が必要だと考えています」

 −−女性社員の育成にも力を入れているそうですね

 「幹部候補を含めて女性社員を増やす取り組みをしています。いま約500人の正社員のうち女性社員は70人ぐらいですが、これを3割、150人程度にまでもっていきたいですね。女性が働きやすい環境を作るためのセミナーも開きました」

 −−女性が増えると店も変わりますか

 「もちろんです。いまも店舗作りに女性の感性が入っていますが、女性社員が増えることで、さらにサービスや商品にも反映されると期待しています」

 −−4月から消費税率が8%に引き上げられましたが、影響は?

 「第1四半期(3〜5月)は良くなかったですね。ただ、現状は価格が安ければいいという方向とは違ってきています。付加価値を高くして、いかに値段以上のものを提供できるかの競争が主流になってくるでしょう。一部の店舗で、お客さまがお好みで具材をアレンジできる『my(マイ)ちゃんぽん』というサービスを実験的に始めたのもその試みの一つです」

 −−フードコートへの進出も積極的ですね

 「ショッピングモールの出店は絶好調で、お誘いもたくさんいただいています。来客数が多く、深夜時間帯の営業もないので利益が上がりやすいというメリットもありますね。年配の方からサラリーマン、家族連れまで多くの方にご来店いただいています」

 −−今後の目標は

 「リンガーハットやとんかつの『浜勝』を含めて2017年で1000店を目指しています。海外展開の拡大も考えています。ただ、数を増やすだけでなく、利益を出しながら成長したいですね」

 

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