日本チームコーチング協会・今給黎社長 「責任感ある組織」へ導く案内役 (1/2ページ)

★株式会社 日本チームコーチング協会・今給黎勝社長(71)

2014.10.28


今給黎勝社長(野村成次撮影)【拡大】

 日本では耳慣れない「チームコーチング」は、英国と米国で実施されている組織開発の新しい手法。このチームコーチングの専門組織として設立された「株式会社 日本チームコーチング協会」の今給黎(いまきゅうれい)勝社長が、「組織をダイナミックに変えることにより、個々のメンバーにハイレベルの成果をもたらすことができます」と、新しい人財育成プロセスを語る。 (鈴木恭平)

 −−「チームコーチング」の「チーム」って何ですか

 「2011年の女子サッカーW杯ドイツ大会で優勝した『なでしこジャパン』が、私たちの考える『チーム』の概念に近いですね。彼女たちには『東日本大震災の被害に遭った方たちに素晴らしいニュースを届けたい』『これまで女子サッカーを支えてくれた人に恩返ししたい』というように、『なぜ優勝しなければいけないのか』と目的が明確でした。大会中、メンバーは被災地の映像を見て思いを強くし、試合後も復興をサポートした世界の人々に感謝の気持ちを伝える横断幕を掲げて競技場をまわりました。『なぜこのチームがあるのか』と自覚すれば、モチベーションは上がります」

 −−そんな「チーム」になるよう「コーチ」するのが仕事ですか

 「『この商品を売る』という共通目標があるものの、一人一人が自分の担当する役割だけやっていればいいと考える集団、これはワーキンググループという作業集団です。それに対し、連帯責任をとると自覚する人たちで構成されるのが『チーム』なんです。グループから『チーム』に変容するプロセスをサポートするのが私たちの仕事です。このプロセスを通じ、メンバーのリーダーシップも開発されます」

 −−最近の具体例を教えてください

 「ある食品会社の依頼で、8人の支店長に集まってもらいました。まず『自分たちは誰か?』と質問し、話し合って出された『この会社を強くする集団』という答えについて、『この答えでワクワクしますか?』と、もう一度話し合ってもらいます。で、出てきた答えが『私たちは創造力とチャレンジ精神でこの会社を強くするエンジン』。それまで仙台支店長は仙台の業績だけ考えればいいと思っていましたが、この言葉を作った途端、仙台支店長ではない目線で共通認識を持つわけです」

 −−自分たちで作ったことがポイントですね

 「そこから議論が進展し、『若手がのびのびと営業していない』とか『加工度の低い商品が多い』など、それまで傍観者的に見ていた会社の問題点を『エンジンであるわれわれが作っている』と意識が変わり、『8人全員が成功しなくてはいけない』という意識が芽生えてきます。これが『チームコーチング』の成果です。たった2日の作業でグループは『チーム』に変わります。皆さん、目の輝きも変わります」

 −−チームコーチングが生まれた背景は

 「戦後、日本の産業は製造業を中心に発展しました。大学生のころ、大量生産する扇風機の製造ラインで働いたことがありますが、仕事はボルトを2本締めるだけという単純化、標準化、そして専門化された作業で、創造性を発揮する必要はありませんでした。しかし、産業構造は大きく変化し、サービスを中心としたビジネスに移行しました。仕事の質もモチベーションの高さが決め手になってきて、大量生産から小さな組織を活性化して生産性を高める手法に変わりました」

 「集団が成長して変容していく『チームコーチング』には、大きな可能性があります。この会社の構想は、企業、あるいは学校、自治体も強くなって、さらには『チーム・ニッポンの創生』という思いから立ち上げました」

 

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