友人との絆で新鮮な海の幸提供 「ピーノコーポレーション」松原社長

★「ピーノコーポレーション」松原博紀社長(37)

2014.12.01


黒部市にある居酒屋ダイニング「花朝月夕」【拡大】

 富山県の黒部駅から車で5分、黒部ショッピングセンター近くに居酒屋ダイニング「花朝月夕(かちょうげっせき)」を開店したのは、松原博紀さんが28歳のとき。

 生産者とお客様の思いが通じ合い、食文化の発展につながるようなことを、飲食業を通じて提案していきたい、と思っての船出だった。

 例えば、新鮮な海の幸を提供してくれる漁師の友人の悩みはこうだった。「若者の魚食離れ、スーパーに卸したくてもデフレで価格をとことん叩かれ、やっていけない。獲れたてをそのまま扱う店を持てないか」

 適正価格で新鮮な産直物を消費者に提供し、双方に満足してもらえたら、きっとWinWinのいい関係になれる。

 こう強い思いで始めた18坪の店は連日客があふれ、今や着席60人・立食100人のスペースに拡大。婚礼2次会やパーティーで人気を呼ぶまでになった。

 松原さんは富山県生まれ。型枠大工の父は仕事が忙しく留守がちだったため、宇奈月で旅館を営む母方の実家で育った。高校卒業後、いくつか仕事を経るうち、勤め人より接客業が向いていると悟り、21歳で回転寿司店の店長に。その後、イタリアンレストランで料理の腕も磨き、28歳で起業した。

 「花朝月夕」富山店、鮮魚料理を手頃な価格で食べられる地産食彩「越中舞華」、旬彩魚酒「とやま物語」、すし居酒屋「花より魚」富山店、金沢店…と快進撃を続ける陰には、松原さんと考えを同じくする地元の友人ら同士との固い絆がある。

 「1店舗では業界の状況は変わりませんから、店舗数を増やそうと考えました。でも手探りでやってきたので、違った店のノウハウも吸収しようと『本物のやきとん筑前屋』さんのフランチャイズも展開し、やっと東京にも出店しました」

 大田区は庶民の街・蒲田地区の京急・糀谷(こうじや)駅近くにあるが、100席規模で2回転という繁盛ぶりだ。

 「早いもので『花朝月夕』を始めて来年10年になります。おかげさまで、北陸の方ではやりたいことをやれてきたので、来春北陸新幹線が開通したら、関東とのつながりをより強め、そして海外へも進出していきたいです」 (細見昇市)

 ■ほそみ・しょういち 1963年生まれ、京都市出身。大学卒業後、リクルートを経て93年に戦略型求人広告代理業務「キイストン」を設立。「波乱」に満ちた経営者ら2万人と会ってきた経験を生かし、人材採用コンサルタントとして活躍。当連載名もあえて「波乱万丈」とした。著書に「リクルート式 一瞬で人事担当者の心をつかむ方法」(PHP研究所)など。

 

注目情報(PR)

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。