食を通じて47都道府県を直繋ぎ 「ヨンナナプランニング」鈴木賢治社長

★「ヨンナナプランニング」鈴木賢治社長(32)

2014.12.08


池袋にオープンした「キッチンスタジオLupe」【拡大】

 福島出身の鈴木賢治さんは、専修大学を卒業後、イベント会社に就職し、その後、イベント事業で独立した。ところが、リーマン・ショックに遭い日本中が暗く沈んでいた。

 そこで「地方を元気にしよう。そうすれば日本は元気になる」と、2009年6月、47都道府県の食を通じて地域の魅力を再発見してもらい、地域をもっと元気にすることを目的に「47プランニング」を設立する。手始めは、愛する故郷の福島だ。

 10年11月、移動販売車・キッチンカーが完成したが、店舗がないため許可が下りない。ようやく店舗のめどがついたオープン間近、あの東日本大震災が起きた。予定より遅れたが、11年6月20日、福島の期待も背負い「47DINING 福島」がオープンする。

 すでに完成していたキッチンカーは、500食の弁当を積んで福島に向かった。福島を軸に鈴木さんの事業が動き始める。

 被災地となった故郷を訪れた鈴木さんは、復興の思いをより一層強くし集積力を生かしたブランディングで地域経済の活性化や魅力あるまちづくりに貢献しようと考えた。

 高知県の「ひろめ市場」をモデルに、ゴーストタウンとなったスナック街を基盤にして被災した飲食店やいわき市の復興を後押ししたいと、「U・Iターン」してきた飲食店によって11年11月、「復興飲食店街 夜明け市場」をいわき駅前に誕生させた。

 地元のテレビ局にも取り上げられ大反響を得た。この活動が評価され、11年「フード・アクション・ニッポンアワード」で優秀賞を受賞した。

 14年9月、鈴木さんはもう一歩踏み込んだ食の発信基地として「キッチンスタジオ Lupe(ルーペ)」を東京・池袋にオープンした。都道府県の食と文化を池袋と直繋ぎするというコンセプトと、食の解像度をあげ、表面上だけではなくその奥にあるシェフや生産者まで良く知ることで、日々の生活を豊かにするというコンセプトを持った、フルキッチン付きのイベントスペースである。

 ここは新商品イベントなどのスペースレンタル機能と、自治体イベント・マルシェなど、共同イベント企画・プロデュースなどの機能を持つ、色々な食の情報発信が可能な空間として、鈴木さんがいま最も力を入れている事業でもある。「食」を軸に鈴木さんの第2章が動き始めた。 (細見昇市)

 ■ほそみ・しょういち 1963年生まれ、京都市出身。大学卒業後、リクルートを経て93年に戦略型求人広告代理業務「キイストン」を設立。「波乱」に満ちた経営者ら2万人と会ってきた経験を生かし、人材採用コンサルタントとして活躍。当連載名もあえて「波乱万丈」とした。著書に「リクルート式 一瞬で人事担当者の心をつかむ方法」(PHP研究所)など。

 

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