不動産業者しか見られないレインズ 中古物件情報を開放せよ (2/2ページ)

2014.12.21


特有の慣習が残る不動産の仲介業界【拡大】

 宅建業者は売却の依頼を受けてから7日以内に国土交通大臣の指定する流通機構にその物件を登録しなければいけない。この流通機構はレインズと呼ばれる。

 したがって、理論的にはレインズを見ていれば市場に出ているすべての物件をチェックできる、はずだ。ところが、このレインズは宅建業者(不動産会社)しか見ることができない。

 なぜか。一般人が見てしまうと、直接売主指定の業者に連絡されてしまい、買い手側の手数料もそちらに入る。すると、買い手側の業者が不要ということになる。極端な話になるが、ヤフー不動産もホームズもスーモも必要なくなる。中古住宅を買いたければ、レインズを見ればよいのだから。

 つまり、レインズというシステムは買い手側に直接情報を公開せず、仲介業者を経由させることで彼らの利益を保護しているのだ。不動産市場の透明性を高めるというよりも、業者のためにあるようなものとも言える。

 不動産取引というのは、一般人には分かりづらくて不利益をこうむりやすい。少しでも分かりやすくするために、レインズは一般人に開放すべきだ。

 ■榊淳司(さかき・あつし) 住宅ジャーナリスト。1962年、京都府出身。同志社大法学部および慶応大文学部卒。不動産の広告・販売戦略立案の現場に20年以上携わる。不動産会社の注意情報や物件の価格評価の分析に定評がある(www.sakakiatsushi.com)。著書に「年収200万円からのマイホーム戦略」(WAVE出版)など。

 

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