不動産「無価値化」の波 東京の人口ピークは5年後、それ以降は… (1/2ページ)

2015.01.25


都心だけ上がる不動産価格【拡大】

 最近、私の事務所にやってきた人の話を紹介しよう。

 1人は北陸地方のある町の商店街でリサイクルショップを経営している。現在はお店の上に住んでいるとか。

 「いま住んでいるところはタダでもらったのですよ。元の持ち主さんが『誰も住まないし、借りてくれる人もいないから、あげるよ』と言ってくれたので、自分で登記の手続きをしました。5万円くらいかかったでしょうか」

 次は、東北地方出身の写真家さん。ご高齢のお父さまが最近施設に入られて、実家は空き家に。

 「いやぁ、困っちゃったよ。田んぼは近所の人が米作って送ってくれるんだけど、家はどうするかねぇ」

 彼は東京で家を買って住んでいるので、田舎に戻る予定はない。仮に相続したとしても放置しておくしかない。売るにも買い手は見つからない。お金を出して借りてくれる人もいない。それでも毎年固定資産税は6万円ほどかかるという。

 いま日本中で同じような現象が起きている。日本の歴史上、こんなことは初めてではなかろうか。日本人は、そもそも土地に対して異常なこだわりを持ってきた。今は「一生懸命」というが、元は「一所懸命」。ひとたび土地を持ったら、そこをひたすら守る、というのが日本人の伝統的な価値観だった。

 ところが、いま日本の大半の土地には値段が付かなくなっている。さらに、地方都市でも中心地でなければ、住宅には買い手も借り手も見つからない。資産価値はないも同然。それどころかマイナスだ。

 

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