「路地裏割烹」大繁盛、忠臣蔵の街にも密着 「芝 湯浅」湯浅孝雄代表

★「芝 湯浅」湯浅孝雄代表(64)

2015.02.23


炭火焼き「湯浅」【拡大】

 炭火焼き「湯浅」を運営する有限会社「芝 湯浅」の湯浅孝雄代表(64)は三田で生まれ育った。その後、三田にも店舗を構える居酒屋「駒八」に板前として勤務。15年間に渡り総料理長を務めてきた。

 「たまたま知人が持つ物件が借りられ、すぐに購入して開店した」のが「湯浅」の本店だ(1999年)。49歳という遅い独立だった。

 当時、湯浅さんは「路地裏立地でも、割烹で培った技術で料理のクオリティーを維持したうえで安く提供すれば、絶対に繁盛する」と確信していた。その狙いは見事に当たり、すぐに繁盛店となった。

 それもそのはずか。築地市場から仕入れた新鮮な食材はもちろんのこと新潟県長岡市の山古志村で朝収穫した「野菜」、神津島の幸永丸が水揚げする「金目鯛」、宮城県浜市の新鮮な「岩牡蠣」「真牡蠣」、淡路島からは季節により「玉葱」「いかなご」など、どれも湯浅が厳選した食材を割烹の技術で調理、居酒屋価格で提供するのだから流行らないわけがない。

 路地裏にもかかわらずお客さんを断らない日が1日もないほどで、日商50万円をコンスタントに上回るまでになった。1号店開店から1年半で向かいの物件も借り、別館を開店した。

 そんな地元愛にあふれる湯浅さんが慶応仲通商店街の会長に就任したのは2012年4月のことだった。

 実は、赤穂浪士の9人が自害した地として知られる水野監物(みずのけんもつ)邸跡が慶応仲通商店街のある芝5丁目地区にある。こうした史跡も活用し、「湯浅」では12月14日の討ち入り前後の土曜日に甘酒を無料で振る舞う活動をしてきた。それを3年前から商店街としても甘酒とお汁粉を配るように働きかけた。昨年12月13日には、1000杯の甘酒と500杯のお汁粉を配った。

 最近では110組合員店名の入った「慶応仲通商店街マップ」を作成し、安心、安全な街づくりを目指し「街の美化」を心がける。昨夏には、東北の復興支援に、仲通商店街と三田カーニバルのイベントに釜石から「虎舞い」を呼んだ。

 今でも毎日市場に行き、ホールに立つ湯浅さんのお店への思いはもちろんのこと、慶応仲通商店街への熱い思いも、衰えることはない。 (細見昇市)

 ■ほそみ・しょういち 1963年生まれ、京都市出身。大学卒業後、リクルートを経て93年に戦略型求人広告代理業務「キイストン」を設立。「波乱」に満ちた経営者ら2万人と会ってきた経験を生かし、人材採用コンサルタントとして活躍。当連載名もあえて「波乱万丈」とした。著書に「リクルート式 一瞬で人事担当者の心をつかむ方法」(PHP研究所)など。

 

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