日本酒に価格破壊の波 1000円でおつり来る純米大吟醸「黄桜S」10日出荷

2015.03.10


高品質で低価格の純米大吟醸酒「黄桜S」。最終チェックにも余念がない=京都市伏見区【拡大】

 日本酒の中で最高ランクとされる純米大吟醸酒。うまいが、高いと思っていた人も多いのでは? そんな常識をくつがえす純米大吟醸が登場した。黄桜(京都市伏見区)が10日出荷を始めた「黄桜S」。500ミリリットルで900円(税別)と毎週末、じっくりと楽しめる価格だ。

 「華やかな香りとうまみをあわせ持ち、刺し身など素材の味を生かした料理にぴったり。安いだけではありません」

 黄桜営業統括部企画・開発チームの平岡直樹さんが自信を持って送り出す「黄桜S」。京都の名水「伏水」と酒造米・山田錦を100%使用。数多くの日本酒品評会で金賞を受賞した杜氏が精米歩合50%まで磨き、10度の低温で長期熟成させた。グラスに注ぐと芳醇な香りが漂い、のどごしはスッキリしたやや辛口だ。

 コンセプトは「土日にゆっくり楽しむ特別な日本酒」。商品名の「S」はコンセプトを英訳した際の頭文字を重ねあわせた。スタイリッシュな深緑のボトルからは高級感も漂う。「身近に純米大吟醸酒を味わってほしい」という平岡さんの信念が込められている。

 純米大吟醸酒の平均価格は、2000円〜3000円(720ミリリットル)。1000円でおつりが来る「黄桜S」の価格設定は、サラリーマンにはうれしいが、採算度外視ともいえそう。当然、社内から慎重論もあったという。

 ただ、オバマ米大統領来日時の手土産として贈られた純米大吟醸酒「獺祭(だっさい)」(旭酒造)が火付け役となり、国内外から注目される一方で、日本酒の消費量は減少傾向にある。

 とくに若い世代の日本酒離れには、業界全体が危機感を抱いており、今回の価格設定には「最初に飲んだ酒は、ずっと心に残ります。きっと、若い方も最初にいい酒に出合えば、いろんな日本酒にも興味を持ってもらえる。そのきっかけになれば」(平岡さん)という思いも込められている。

 純米大吟醸酒の世界にもついに高品質で、低価格の時代がやってきたようだ。

 

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