サムスン、想定外の冷や水 次世代テレビで“プライバシー筒抜け”騒動 (1/2ページ)

2015.03.28


「聞き耳」疑惑が持ち上がったサムスン電子のスマートテレビ。次世代型テレビとして成長の期待がかかっていた(AP)【拡大】

 インターネットに接続してさまざまな情報を送受信できるスマートテレビ。次世代型家電の筆頭格だが、韓国サムスン電子の製品で傍受した会話が正体不明の第三者に流されるとの懸念が浮上し、同社が打ち消しに追われる事態となった。サムスンのスマートテレビの個人情報の取り扱い方針の中に、音声認識機能を通じ私的な会話が送信される可能性があるとの記述が見つかったためだ。韓国だけでなく、プライバシーや表現の自由に極めて敏感な欧米のメディアが相次いで報道し、業績改善を目指すサムスンにとっては、想定外の冷や水だった。

 「私的会話や重要な情報を含め、発言の情報がデータとなって受信され、音声認識機能を通じて第三者に送信されますので注意してください」

 サムスンのスマートTVのプライバシーポリシー(個人情報取り扱い方針)に掲載されていた告知が、思わぬ波紋を呼ぶことになった。

 米インターネットメディアが告知の内容を紹介し、2月初めごろから一気に拡散。北米の薄型テレビ市場のシェアでサムスンは首位にあるだけに関心も高かったようだ。

 「サムスン製テレビの前では発言に気を付けた方がいい。テレビの前で話した言葉はすべて傍受され、インターネットを介して送信されている」

 米CNN(日本語電子版)が刺激的な表現で伝えたほか、英BBC放送も「サムスンがテレビの前で個人情報について話さないように注意している」と報道した。

 米国に拠点がある電子フロンティア財団の識者は、英国の作家、ジョージ・オーウェルの近未来を描いた小説「1984年」を引用して問題を指摘。作中で市民の行動を監視するために使われている双方向テレビ「テレスクリーン」に例えられてしまった。

 

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