売り手だます業者の悪習 両手仲介を狙った「囲い込み」に注意 (1/2ページ)

2015.04.19


不動産業界にまかり通る物件仲介業務での囲い込み。問題は広がりそうだ【拡大】

 今、不動産は売り時である。もしかしたら、今世紀最後の売り時になるかもしれない。今後は人口減少と世帯数の減少で、不動産に対する需要は減るばかり。そう考えれば、異次元の金融緩和で一部エリアがバブル化し、全体的に取引が活況な今こそ不動産は売っておくべきだ。

 ところが、不動産の流通市場というのは、かなりいびつな状態のままである。最近、ある経済誌が財閥系大手不動産仲介会社の「非常識経営」を取り上げていた。

 「あなたの家を買いたい人がいます」というウソのチラシを投函したり、「顧客を欺いて得た収入で家族を養っていることに疑問を感じた」として退社…などのエピソードが語られていた。こういった話は、業界内では常識。不動産業者というのは、ウソも言えば人もだます仕事というのは今も昔も変わらない。

 業者同士でだまし合うのはいい。それこそ「勝手にやってろ」の世界。しかし、一般人をだますのが大手でも常態化している現状は、何としてでも改めなければならない。

 「宅建業法違反だと分かっていたが、歴代の所長の多くが、両手仲介でないと承認してくれなかった」

 両手仲介というのは、3%+6万円という仲介手数料を、売り手と買い手の両方から得ること。そのために何をやるかというと、売り手から依頼された物件に、他の業者が見つけてきた買い手を付けないこと。自社で買い手が見つかるまで取引を行わない。その結果、売り手は希望額で売れなかったり、あるいは売却成立まで時間がかかったりする。

 このように自社で無理やり両手ができるまで売却を操ることを「囲い込み」という。これは法律で禁止されているが、実際は横行している。財閥系大手でもやっているわけだから、業界の常識だと考えた方がいい。

 

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