選択肢が増えた「リバースモーゲージ」 自宅を担保にお金を借りる

2015.05.14


高齢者は自宅を担保に資金を得られる(本文と写真は関係ありません)【拡大】

 「リフォームしたいが資金が足りない」「毎月の年金では生活が苦しい」−。

 世帯主が60歳以上で無職の2人以上の家計では、1カ月あたり約7万1000円が不足(公益財団法人・生命保険文化センター)という調査結果がある。ここで、年金以外の収入があればよいが、資産が持ち家しかないときには、選択肢として「リバースモーゲージ」がある。

 「リバース」とは“逆”、「モーゲージ」とは“住宅ローン”の意味。つまり、高齢者が自宅や土地を担保に金融機関から資金を借りる方法だ。通常は、家を買うためにローンを組むのだから、その“逆”というワケ。資金の受け取り方には、毎月と一括がある。

 お金を借りるのだから利息が発生する。ただ、利息分は毎月か、あるいは死亡時一括返済なので負担は少ない。ただし、元本は、死亡時に担保の不動産を処分して全額を返済する。

 利用に向くのは、現金収入が少なく資産が自宅しかない人▽ずっと今の住まいに住み続けたい人▽子どもに資産を残すつもりがない人▽空き家を残したまま旅立つことが不安な人、などだ。とくに空き家が増えている昨今、自分で自分がつくった資産を処分する方法があるのは、社会的にみても有意義だ。

 あとに残されやすい妻が心配になるが、契約者の夫が亡くなった際、妻が引き継げる契約が少なくない。ただ、一部で妻の居住年数に制限があったり、お金を借りる前には再度、審査が必要となったりする場合があるため、要確認。

 「リバースモーゲージ」はかつて、一部の自治体と民間金融機関が手がけていた小規模な制度だった。ただ、最近、高齢化が進み、年金制度に限界がみえてきたこと、土地にこだわりをもつ人が減ったことなどもあり、都市銀行をはじめ、地方銀行や信用金庫などが取り扱いを始めている。

 また、マンションは不可とするところが多かったが利用可能な金融機関も現れている。担保評価額も徐々に下がり、金融機関によっては土地評価額が2000万円程度でも可能な例もあり、利用しやすくなっている。

 ただ、メリットばかりでもない。次回は利用の注意点などを紹介する。 (不動産・住生活ライター 高田七穂)

 

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