看取りコミュニケーション講師・後閑愛実さん 自分の最期、元気なうちに家族と話そう

2015.07.15


インターネットTV「自由が丘FM」の「愛実の今夜も愛さNight!」を配信中の後閑愛実さん 【拡大】

 本業で看護師をしながら、プライベートな時間で「看取りコミュニケーション講師」として活動している後閑愛実(ごかん・めぐみ)さん(34)。看取りコミュニケーションとは、自分の死ぬまでの生き方を考えて、家族間で話し合う時間を持つことだ。

 「元気なうちに家族と話し合っておくことを皆さんにおすすめしています」という後閑さんは、講演や執筆活動を通じて、「看取り」の大切さを訴えている。

 実際、体調が悪くなってから終末期の延命治療について確認しあうのは、気心の知れた家族同士でもつらい。後閑さんは「元気なときにサラッと『どうやって最期まで生きたい?』と話し合っておき、そのときがきたら再度聞けばいいでしょう」という。

 後閑さんは現在、セミナーや雑誌連載のほか、インターネットTVの「自由が丘FM」で月に2回、「愛実の今夜も愛さNight!」という番組を配信中(次回は21日)だ。

 「現代は核家族化しているうえ、体調が悪くなった家族は病院に行くので、『死』が日常生活から切り離されて特別なことになっています。けれど、本来は生まれてからずっと側にある身近なこと。その死の前の終末期に、自分で食べ物や飲み物を受け付けなくなる人もいます。そのとき、たとえば鼻から胃へチューブを通して栄養剤を入れる『経鼻胃管栄養』や点滴で寿命を延ばしたいか、ということです」

 鼻からチューブを通すのは、入れるときも入ってからもずっと苦しく、しかも当人は話せなくなるので意思を伝えられず、自分で管を抜いてしまうこともあるという。そのとき医療者側は、患者の家族からの要望があれば暴れる患者を抑えて元の状態に戻すこともある。管につながれて生かされる不自然さだけでなく、自分の人生の最期を自分で決められない不自然さ。後閑さんは、ずっと疑問を抱き続けてきた。

 「終末期でも、病院は死なせないための治療ができます。でも、だからといって健康な状態に戻れるものではありません。『患者』になる前に、知識を持って準備しておけばいいのではと考えて、私にできることをやろうと今の活動を始めました」

 今秋には書籍の出版も控えている。さらに、自分の志を伝えるため、「全国・講師オーディション」(ネット投票実施中)にも出場するという。 (松本佳代子)

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