世界無形文化遺産登録で脚光 ムカド・ワイン・ジャパン「ジョージアンワイン Mukado」

2015.09.15


日本でも人気のジョージアンワイン「ムカド」【拡大】

 シルクロードの最西端、黒海に面したジョージア(旧名グルジア)のワインが人気だ。ジョージアは旧ソ連の構成国で、面積は北海道よりやや小さく、人口450万人。1991年に独立した。今も北の国境をロシアに接している。

 ジョージア(グルジア)ワインの歴史は8000年以上を誇り、世界最古といわれる。ブドウの固有種は500種以上。内部に蜜蝋(みつろう)を塗った素焼きの甕(かめ)で発酵させる伝統のクヴェヴリ製法で作られる。滋味豊かな味わいが魅力だ。

 2013年12月、伝統的なワイン造りがユネスコの世界無形文化遺産に登録された。日本では和食が登録されて沸いたときだ。

 ジョージアンワインの草分け、ムカド・ワイン・ジャパン(福岡市)の岩永和樹社長が、同ワインと出合ったのは、16年前。農大を出て、オーストラリアのワイナリーで働いていたときに、グルジア人の醸造家、ラド・ウズナッシュビリ氏と知り合う。

 ラド氏は11代続き、ロシア皇帝ニコライ2世が愛したと伝わるワイン醸造家、ウズナッシュビリ家の末裔(まつえい)。当時、ワインづくりの名手として頭角を現していた。

 夢を語り合い、「将来、彼が独立した際には日本で販売する約束を交わした」という。単なる口約束だったが、その後、ラド氏の独立とともに、その約束は実行される。13年のことだ。

 岩永氏も会社を興した。運送会社とのやりとり、検疫所のやりとりなどに11カ月かかった。中でも検疫所とのやりとりに苦労した。検疫所とワイナリーとの間に入って手続きや法規の確認などを行い「右往左往という四字熟語がピッタリあてはまる日々」だったという。

 その分、全てクリアしたときには、「まだ売れてもいないのに変な達成感があった」という。ワインの風味を最大限に楽しむことができるよう、日本向けに一部ワインを無濾過(unfiltered)で瓶詰めしてもらった。

 ヨーロッパでは人気のあるジョージアンワインだが、日本での認知度はまだ低い。しかし、「リピート率70%と高い」ことに自信を持ち、丁寧に口コミを繰り返した。その間、ラド氏の信頼は変わらず、それが背中を押した。

 13年、和食と同時に世界無形文化遺産登録となったことで脚光を浴び、ブレーク。「夢を語り合ってから16年、今、こうしてそれが実現した」と岩永社長は振り返る。 (村上信夫)

 

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