【お金は知っている】経済的に八方ふさがりの習政権 中国人の“爆買い”はいつまで続くのか (2/2ページ)

2015.09.25

中国の余剰貯蓄(兆円換算)の推移
中国の余剰貯蓄(兆円換算)の推移【拡大】

 グラフは預金残高から貸し出し残高を差し引いた余剰貯蓄の兆円換算データで、7月時点で838兆円、日本の同216兆円の4倍近い。すさまじいばかりの余剰マネーである。

 これらの預金の大半を持つとされる中国の中間層以上の階層は食料品、医薬品から家電製品など国内製品を信用しないし、輸入物はとにかく値段が高すぎる。海外向け爆買いは当然の結末だ。

 爆買いブームはいつまでも続くだろうか。鍵になるのは、やはり元相場と景気動向である。

 習近平政権は過剰生産と需要不足からくる景気低迷対策のために、預金金利を下げ、元安に誘導を試みたが、資本逃避が加速し、銀行間で資金を相互融通する短期金融市場では資金が不足する始末である。中国人民銀行はあわてて人民元押し上げ介入に出動する羽目になっている。したがって、当局のほうは元安を進めたくてもできない。だが、元高水準が続くと、輸出は伸びず、過剰生産不況は続く。中間層は海外に出かけて「強い元」による買い物を楽しむのだが、使われる預金は外に流出し、景気の足を引っ張る。

 当局が海外への旅行と買い物に規制を加えるときが、いずれ来るのではないか。八方ふさがりの習政権ならありうる事態だ。 (産経新聞特別記者・田村秀男)

 

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