フレアス・澤登社長 未来へ“ひと押し” 「1人の医療難民も出さない」が合言葉 (1/3ページ)

★フレアス・澤登拓社長

2015.11.03


フレアス・澤登拓社長【拡大】

 人生の最期をどう迎えるかは大事な問題だ。重病や高齢で寝たきりの人への訪問マッサージを手がけるこの会社は、在宅患者と従業員の「ふれあい」で「明日(あす)」を拓くという社名を掲げる。団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となる2025年に「1人の医療難民も出さない」を合言葉に、在宅医療サービスを充実させる使命に燃えている。 (中田達也)

 ──訪問マッサージが必要な理由は

 「自分で病院に行けず寝たきりの人は、関節がまひして硬くなり、寝返りが打てなくなって最終的にはおむつ替えもできなくなってしまいます。そこでマッサージや機能訓練が重要になります。介護保険の対象者が300万人ぐらいで、市場規模は全国で約600億円といわれるなか、フレアスは鍼灸(しんきゅう)マッサージ業界で最大の組織になりました」

 ──フランチャイズではなく、事業所の直営や直接雇用に力を入れているそうですね

 「医療保険が適用されるので、鍼灸マッサージの国家資格を取得していないと扱えないということもありますが、最大の理由は従業員のプライドですね。周囲に認められる存在になるためにも、正社員にしてしっかり教えようということです」

 ──研修も徹底しているとか

 「年間約100人の社員が入社しますが、研修費用は1人100万円、総額1億円ぐらいかかっていますね。技を“見て盗む”というような徒弟制度から脱却して詳細なマニュアルを使い、社会人としての雇用や生活を安定させながら教えています」

 ──社員にiPad(アイパッド)を支給した狙いは

 「労働環境がよくないと優秀な人も来てくれません。iPad600台、携帯600台を導入したことで作業効率が20%上がりました。グーグルが自動運転車を発売したら導入したいですね。より労働生産性が上がると考えています」

 ──学会での論文の発表にも力を入れています

 「鍼灸マッサージが認められない理由の一つに、エビデンス(証拠)や論文が少ないことがあります。寝たきりで排泄(はいせつ)しにくい人も便秘のツボを刺激すると効果があることや、誤嚥(ごえん)性肺炎を減らす効果のある鍼(はり)や、歩行速度が上がる鍼など、専門医と組んで発表しています」

 

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