「ワタミ」酷すぎるブラックぶり 過労自殺訴訟「完敗」で明らかに

2015.12.09


和解協議で責任を認めたワタミ創業者の渡辺美樹氏【拡大】

 大手居酒屋チェーン「ワタミ」子会社の新入社員だった森美菜さん=当時(26)=が2008年に過労自殺したのは会社の責任だとして、両親が会社側に損害賠償を求めた訴訟は、ワタミや創業者の渡辺美樹参院議員が約1億3000万円を支払い、自殺は過労が原因と認めて謝罪することで和解が成立した。裁判ではワタミの“ブラック”な企業体質も明らかになった。

 「責任は私にある」

 8日の和解協議に出席した渡辺氏はこう謝罪し、両親に頭を垂れたという。

 和解内容には、ワタミが取り組む具体的な長時間労働の防止策も盛り込まれた。ここ数年、「ブラック企業」のイメージが定着し、業績ががた落ちとなった同社だが、裁判では驚くべき労働実態も明らかにされた。

 訴状などによると、美菜さんは08年4月、ワタミフードサービス(現ワタミ)に入社。神奈川県内の店舗に配属された。直後から、午後に出勤、翌日未明まで続く十数時間の深夜長時間労働が連続した。仕事が終わるころには電車もないが、タクシー利用は認められておらず、始発電車まで店内で過ごす日々だった。

 休日も本社での早朝研修などに出席。リポート作成や、創業者・渡辺氏の言葉をまとめた「理念集」の暗記にも時間を取られた。渡辺語録の中には、「24時間365日死ぬまで働け」との文言もあった。残業が月140時間以上にも及ぶ過酷な労働で、心身は疲弊し、適応障害を発症。入社から2カ月後の08年6月に自ら命を絶った。手帳には「体が辛いです」「どうか助けて下さい」などと書き残していた。

 ワタミ側は当初、法的責任を否定していたが、12年には森さんの自殺が労災と認定された。

 渡辺氏は8日、フェイスブックで「和解の趣旨を誠実に実践し、改革して参ります」としたが、言葉通りになるのか。

 

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