円が「安全通貨」である理由 「市場」が苦手な中国共産党 (2/2ページ)

2016.01.14

連載:経済快説


株安とともに円高が進んだ年初の東京市場【拡大】

 それでは、市場が混乱する時に、日本円(または円建ての資産。国債など)がいわば「安全通貨」として世界の投資家に買われるのは、なぜなのだろうか。

 まず、デフレ自体は日本経済の長年の悩みであり、現在脱却に向けて努力中の状況だが、円のインフレ率が他の通貨に比べて低いことは、通貨価値が安定しているということであり、相対的な安全性が高いとみなされる。

 また、日本には巨額の外貨準備があり、しかも主な出自は貿易黒字なので、資本流入の黒字を多額に含む中国の外貨準備よりも対外支払いへの準備としてより盤石だ。

 また、本紙の読者なら高橋洋一氏の連載コラムの解説でもよくご存じだろうが、日本国政府の債務はバランスシートで考えると現在いまだ過大ではないし、国債の9割方が国内で消化されている。

 通貨は国の債務であり、究極的に「国」というものは絶対的信頼に足るものではないが、相対的に日本円はマシなのだ。

 もっとも、現時点での大幅な円高は経済への悪影響が大きいので、頼りにされるのは困ったことだ。 (経済評論家・山崎元)

 

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