認知症を患った親の遺言書は無効か? 公的な証明ができるように備えたい

2016.02.29

 Q.認知症を患った親の遺言書は無効か?

 A.非常に複雑な法律問題となる。公的な証明ができるように備えたい。

 2025年には高齢者の5人に1人が認知症といわれる時代になり、認知症と遺言書の関係をめぐるトラブルが増えてきた。

 「母と弟と三者合意で、自筆で母の遺言書を作成したのですが、母の死後、晩年に認知症を患っていた母に遺言能力がなかったと弟が無効を主張してきたんです」

 こういうのはAさん。医学的に認知症であることと、法的な遺言能力があることは別の理屈で考えられる。医者の診断は認知症でも法的な能力が認められる場合もあり、高度な法律問題となる。

 実際に裁判となれば、弟が「母は認知症で、遺言能力がなかった」という難しい証明をしなければならないため、Aさんが有利に思われるが、裁判で争う負担は双方とも大きい。こうしたトラブルを完全に防ぐのは困難だが、準備できることはしておきたい。

 まずはきちんと医者に診てもらうこと。法的な基準とイコールではないが、「いつからどれくらいの症状が出ていたか」という経過を残しておくことは、証拠の一つにはなるから重要だ。

 そして公正証書遺言を作成すること。公証人は、遺言作成者に法的な遺言能力があるかもチェックしてくれるから、これも心強い味方になるはずだ。きちっと証拠をそろえ、勝算を示せれば、相手への牽制(けんせい)になり、裁判を避けられるかもしれない。

 

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