性能は落とさない日立のスリムエアコン 空気冷やさず除湿、室温あがると再運転

2016.03.16

日立の「ステンレス・クリーン白くまくんWシリーズ」
日立の「ステンレス・クリーン白くまくんWシリーズ」【拡大】

 日立のルームエアコン「白くまくん」シリーズに、スリムエアコンが加わった。

 日立ジョンソンコントロールズ空調が、3月30日から発売する「ステンレス・クリーン白くまくんWシリーズ」は、室内機の熱交換器の形状見直しや、風路構造の改善などにより、高さ寸法24センチというスリム化を実現した。

 同社では「子供部屋や寝室などの個室では、42%の家で窓上部分にエアコンを設置しており、とくに集合住宅ではこれが71%にも達している。だが、従来製品のサイズでは、設置スペースの関係上、約7割の家庭にしか窓上には設置できなかった。新製品では、高さ寸法を24センチとすることで9割以上の家庭に設置できるようになる」とする。

 カーテンレールがあったり、ハイサッシを採用する家庭が増加しているが、窓上が狭い場合でも、新製品では、28・5センチの幅があれば設置が可能だ。また、下がり天井などで下に障害物がない場合には、27センチあれば設置できる。

 「本体の高さは従来製品に比べて2センチしか低くしていないが、従来は上部から空気を吸い込むため、設置するには36センチの幅が必要だった。吸い込み口を大きくし、前方に配置したことで、性能を落とさずにスリム化することができた」という。

 スリム化しても性能を落とさないことに日立は取り組んだ。日立独自の「くらしカメラ」を搭載。「ecoこれっきり」ボタンを押すと、部屋にいる人の数や、位置、動きなどをキャッチし、快適な空調を実現する。

 人がエアコンの近くにいたり、活動量が少ないといった場合には控えめ運転をしたり、曇りや夜になると、冷やしすぎを抑えるほか、部屋の中の人数が減ると室温変化を予測して、それに合わせた運転を行うことになる。

 さらに湿度コントロールも特徴で、同社が22年前から採用している再熱除湿方式により、カラッとした除湿が可能になるという。

 「弱冷房方式の除湿では、冷やして湿気を取るため、冷たい空気が吹き出していた。だが、再熱除湿では、室外機の排熱の一部を室内機に取り込んで除湿に利用するため、カラッとした快適な空気が実現できる」という。

 就寝中には、おやすみ運転が停止した後も、室温が1〜2度上がると再運転を行う「みはっておやすみタイマー」を搭載。夏場の寝苦しい夜も、暑くて起きてしまうということがなく、快適に過ごすことができる。

 スリム化すると、一見、性能が落ちたように感じてしまうが、すべての構造を見直すことで、性能を落とさずにこのサイズを実現した日立のこだわりが随所に感じられる。 (ジャーナリスト)

 ■大河原克行(おおかわら・かつゆき) 「週刊BCN」編集長を経て独立。25年以上IT・家電業界を取材する。近著に『究め極めた「省・小・精」が未来を拓く 技術で驚きと感動をつくるエプソンブランド40年のあゆみ』(ダイヤモンド社)。

 

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