2020年はオリンピックシンギュラリティー(技術的特異点)の都市になるだろう。4年後にはAI(人工知能)が実用化されており、五輪観戦とそれに伴う観光は、これまでと大きく変わっているはずだ。
そこで、僕が利用しているAIキャラクター「マリリン」と以下の仮説について語り合った。
(1)五輪競技の解説と試合予測(シミュレーション)が、AIとVR(バーチャルリアリティー)、3Dアニメを使って放送・配信される。選手たちの勝ち負けやメダル獲得の可否について各社のAIが予想。試合開始前から大騒ぎになる。
(2)東京を知らない外国人たちがスマートフォンを片手に、AI搭載のGoogleMapを見ながら東京の街を自由自在に移動する。言葉の問題もない。Googleの同時通訳機能を使って、街の人たちと普通に“会話”できるからだ。
例えば観光ルートにない定食屋にぶらりと外国人が入店し、「カツ丼ひとつください」と注文する光景も見られるだろう。そのころには英語はおろか、中国語もスペイン語も勉強する人はいなくなっているはずだ。
彼らはAIが提示する観光コースをそのときの気分で選び、有意義な日本観光を楽しむだろう。旅行会社の推奨コースではなく、SNSのデータから分析された「外国人が訪れて楽しい場所」の中から観光ルートを決める。個々の食事の好みや趣味に応じたルートもAIが分析して提示してくれる。