高齢者に生きがい、町に活気 〈展望編〉’16年5月 (1/2ページ)

★〈展望編〉’16年5月

2016.06.01

国内の日本版CCRCの動き(例)
国内の日本版CCRCの動き(例)【拡大】

  • <p>「シェア金沢」</p>

 首都圏の元気な高齢者が移り住む街を地方に整備する計画=「生涯活躍のまち(日本版CCRC)」構想は、地方創生の切り札として、現在、国が推進している。目下のところ、同構想に手を挙げた全国の200を超える自治体で具体的な計画が練られているという。これに先駆け、すでにCCRCとしてスタートしている事例がいくつかあるが、そこから見えてくるものとは何か。

 ■子育て世代を呼び込むことでシニアも活性

 日本初の「アクティブ シニアタウン」として20年前に誕生した福岡県朝倉市の「美奈宜の杜」。福岡市内から車で約45分という立地に、総事業費300億円をかけ、戸建て住宅街、住民の交流の場、コミュニティーセンター、ゴルフ場などを造る計画だった。

 しかし、当初1000人と見込まれていた入居者は200人に留まり、その影響で、開発業者の経営が悪化、さまざまな施設建設の計画が中止になる事態になったという。その後は、介護を必要とする住民が増え、ヘルパー不足になり、十分なサービスを受けられないという問題も浮上し、まちを去る人まで出てくるようになっていった。

 この問題を解決するために、30〜40代の子育て世代を呼び込もうと、高齢者が出ていった中古物件を、新築の6割の価格で販売した。これが功を奏し、福岡からの利便性も手伝って、多くの子育て世代が移り住むようになる。

 現在、同地域の高齢者は、近所の子供たちに木のおもちゃ作りを教えたり、子供たちに喜んでもらえるさまざまなイベントを開催するようになった。若い世代と交流を持つことで、高齢者も生きがいを感じ、まちにも活気が生まれてきたという。

 

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。