メルモちゃん ボインボインって知ってるかい?

2016.06.16

「ふしぎなメルモ」
「ふしぎなメルモ」【拡大】

 最近、タワーマンションが増え、高層階からの子供の転落事故なども報じられるようになった。小さい頃から高層階に慣れていると、高所を恐れる感覚自体が育たないという話を聞いた。

 その話の信憑(しんぴょう)性がどれほどのものなのかはよく分からないが、セミ取りの木登りから派手に転落して以来、マンションでも2階以下しか住まない高所恐怖症になったわたしにしてみれば、なるほどと思うことの1つでもある。

 さて、突然ではあるが、性教育における「空き地の木登り」の役割を果たしたのが、『ふしぎなメルモ』である。1970年から72年にかけて『小学一年生』に連載された手塚治虫原作のマンガで、71年からはアニメ放送もされた。

 主人公のメルモちゃんが「ミラクルキャンディー」を食べると、あら不思議。大人になったり、赤ちゃんになったりする。まだ小学校3年生だけど、その「女体」が、服を着たままボインボインの「お姉さん」になり、小学生用の短いスカートからキツキツのパンツがあらわになったりする。

 アニメ放送開始時のわたしの年齢は8歳。まさに、どんぴしゃりとこのメルモちゃんに性教育をされたクチである。

 聞くところによると、同時期に大人気だった『ハレンチ学園』(永井豪原作)に対抗心を燃やし、それならこっちは、「性教育」で、と図ったとか図らないとか。

 雄しべと雌しべ、お医者さんごっこ、メルモちゃん、あのねのねの本、産休教師の代わりで来た若い女の先生の体操着姿、道端に落ちている雨にぬれたエロ本、などなど。古今東西、モヤモヤのもとはあまたあるけど、今の子は果たして、何でモヤモヤするのだろうか。 (中丸謙一朗)

 ■なかまる・けんいちろう コラムニスト。1963年生まれ。『POPEYE』『BRUTUS』誌で編集者を務めたあと独立。主な著書に『ロックンロール・ダイエット』(扶桑社文庫)、『車輪の上』(エイ出版)、『大物講座』(講談社)など。好きな神は山口百恵と田中角栄。

 

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