「田中角栄」 良くも悪くも“おとな”の象徴だった (1/2ページ)

2016.06.23

田中角栄
田中角栄【拡大】

 石原慎太郎氏が一人称で書いた田中角栄物語『天才』が売れている。こんなこと言ったら怒られるかもしれないが、作家の仕事というよりも、博識で立派な校長先生が、田中角栄のことをよく知らない町の人や知らずに育った若い人たちに、わかりやすくその魅力を説いたという感じがした。

 田中角栄が時代の太陽だったのか、それとも闇だったのか。そんなことはそう簡単にはわたしにはわからない。ただ、高度経済成長期を幼少期で過ごしたアラフィフ世代にとって、田中角栄は良くも悪くも「おとな」の象徴だったように思う。

 だみ声の演説、日中友好、列島改造、パンダに浪花節にロッキード。当時のおとなだけでなく、子供たちさえも角栄を話題にし、頼りにし、文句も言った。そういう意味では、「天才」というよりは完全に、いまの若者言葉でいうところの「神」である。

 その「神」はとにかく、マスコミの格好のターゲットだった。勇ましく「今太閤」ともてはやされた総理大臣時代に始まり、総理退陣後は「闇将軍」と呼ばれ、畏怖の念と怪しくもうさん臭い存在として常に論評の的となり、さらに「巨悪の金権政治家」として徹底的にたたきのめされ、病魔に倒れた後、車いす姿までが、好奇の目で取り上げられた。

 

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