「田中角栄」 良くも悪くも“おとな”の象徴だった (2/2ページ)

2016.06.23

田中角栄
田中角栄【拡大】

 わたしは田中角栄の人間臭さが好きだった。スーツ姿につっかけで庭のニシキゴイに餌をやる絵柄。「よっしゃ、よっしゃ」とうなりながら、扇子を顔の横でパタパタとさせる迫力の映像。政治家としての姿勢や金権政治家といわれた経緯はわからなかったけれど、まるでおもしろい親戚(しんせき)の大おじさんを見るような気持ちで、角さんを眺め続けていた。

 田中角栄はものすごい勢いで昭和の日本を駆け抜けた。「目前に差し出されたうな重の味見もせずに、しょう油をドボドボとかけて一気にかっ込んでしまう」。これは、人間角さんにまつわる、いちばん好きなエピソードだ。 (中丸謙一朗)

 ■なかまる・けんいちろう コラムニスト。1963年生まれ。『POPEYE』『BRUTUS』誌で編集者を務めたあと独立。主な著書に『ロックンロール・ダイエット』(扶桑社文庫)、『車輪の上』(エイ出版)、『大物講座』(講談社)など。好きな神は山口百恵と田中角栄。

 

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。