【デジフジmini】看過できない鳥越候補の「IT関係の仕事」への浅い認識

2016.07.28

 東京都知事選は連日、有力3候補の舌戦が繰り広げられているが、その1人、鳥越俊太郎候補の演説で、デジタル面担当者としては看過できない発言があった。

 23日、荻窪駅前で行われた街頭演説会。鳥越氏は介護士の給与・待遇が一般より低いという実態を説明するなかで、次のように述べたのだ。

 「志をもって介護士になっても、(給与が低く)結婚して子供を育てていくことができない現実があるんです。だから、介護士になる人が離職をしてしまう。介護士から離れて、やっぱりちょっとIT関係に行こうかなあ、とIT関係の仕事に就いてしまうんです」

 この発言、二重の意味で大間違いだ。鳥越氏の言う「IT関係の仕事」というのが具体的にどんな仕事なのかは不明だが、少なくとも介護士の給与より高い「IT関係の仕事」は「ちょっと行こうかなあ」程度の気持ちで就けるものではない。相応の技能と努力が必要だ。

 さらに、鳥越氏は「IT関係の仕事」を“簡単に高給が稼げる仕事”というニュアンスで取り上げたようだが、それは10年、いや20年前のイメージ。現在のIT関係の現場は過酷な労働環境で、従業員の鬱病や過労死などがたびたび問題になっている。この実態は“一流のジャーナリスト”でなくとも、普通に新聞を読んでいるだけで十分に得られる情報だ。

 選挙戦では「福祉」や「貧困解消」などの耳当たりの良い言葉がもてはやされる。だが、その対策の原資となるのは企業や個人が納める税金だ。特に東京の場合、「IT関係の仕事」からもたらされる税金は今後さらに増大していく。その重要性をトップが理解しないと、東京のIT企業は世界の競争に挑むことさえできない。投票日まで、あと2日。老婆心ながら、鳥越氏には「IT関係の仕事」に対する認識の修正を進言したい。 (佐々木浩二)

 

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