元デベロッパーが作った演芸一座 高齢者施設慰問がライフワークに (1/2ページ)

2016.08.05

芸者姿で施設のお年寄りを楽しませる並木さん
芸者姿で施設のお年寄りを楽しませる並木さん【拡大】

 人生最大のピンチを救ったものは−−。茨城県筑西市に住む並木勝利さん(72)は、女装スタイルで高齢者施設に笑いを届ける「女方(おざかた)玉三郎一座」の座長。定年後に発症した糖尿病がきっかけで、演芸のボランティアを始めるようになって10年が経つ。

 「仕事は一生懸命やった。でも、せっかくこの世に生を受けたのだから、残りの人生は俺流にやりたい」というのが動機。一座名の女方は、並木さんの自宅がある地名。

 地元の高校を出て日立製作所関連の不動産開発会社、日立ライフに入社。地上げの仕事や常磐線沿線の開発を担当した。筑波支社の支社長になって、つくばエクスプレスの開発にも携わり、62歳でリタイアした。

 土地狂乱のバブル期は、連日地主に会って、土地を手放すよう説得する激務が続いた。酒を飲みながらの交渉がたたって重度の糖尿病になり、3度の入退院。医師から「今度入院したら、私が死亡診断書を書くことになる」と宣告されるほどだった。

 元気のない並木さんに、妻が「河原でも歩いたら」と提案。近くの鬼怒川散策を始めた。歩きながら河原に落ちている手のひらサイズの石を持ち帰り、ポスターカラーで自動車の絵を描いてみた。この石ころアートが思わぬ効果を発揮。血糖値が下がり、体調もよくなってきたのだ。個展を開き、小学校で指導も行うようになった。

 

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