「ゾンビ企業」の淘汰は進むか…動き出した中国の鉄鋼再編 過度な期待は禁物も (1/3ページ)

2016.10.11

武漢鋼鉄集団の工場=8月、中国湖北省武漢市(ゲッティ=共同)
武漢鋼鉄集団の工場=8月、中国湖北省武漢市(ゲッティ=共同)【拡大】

  • <p>中国の張高麗副首相(左)に鉄鋼過剰生産能力の削減を求めた日中経済協会の宗岡正二会長=9月21日、北京の人民大会堂(共同)</p>

 過剰な生産能力を抱え、鉄鋼業界の「問題児」とされている中国の再編がようやく動き出した。中国国有大手の宝鋼集団(上海市)と武漢鋼鉄集団(湖北省)が、9月22日に経営統合を正式に発表。これが「モデルケース」となって他の大手が続けば、独力ではできなかった能力削減や人員削減が進み、世界中のメーカーを疲弊させてきた鋼材市況の回復にもつながると期待される。もっとも、これでただちに過剰能力が解消されるかといえば、楽観のしすぎは禁物のようだ。

 「中国の過剰生産能力解消に向けた最初の一歩だ」

 宝鋼と武漢が統合を発表した22日。新日鉄住金の宗岡正二会長(日中経済協会会長)は、訪問先の中国・北京で会見し、今回の統合を高く評価した。

 宝鋼は2015年の粗鋼生産量で世界5位、武漢は11位。合計の年間生産量は6000万トンを超え、欧州のアルセロール・ミタル(1億トン弱)に次ぐ2位に躍り出る。

 中国は、世界の粗鋼生産量の半分にあたる8億トンを生産する一方、7億トン以上ある余剰能力の実に6割を占める。そのうえ、中国メーカーは自国の景気減速で経営が苦しくなるなか、余った分を投げ売り同然の安値で東南アジアなどへ輸出している。このため、鉄鋼製品の価格は昨年から今年にかけて急落。新日鉄住金やJFEスチールなどわずかな例外を除き、世界中のメーカーが赤字に陥った。

 今回の統合を契機に、能力削減や経営の行き詰まった「ゾンビ企業」の淘汰(とうた)が進めば、世界中のメーカーがひと息つけるのは間違いない。

 

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