将棋・三浦九段問題に見る「会社」と「社員」の教訓 腹を立てて身を退くのは「悪手」 (1/2ページ)

2016.10.20

将棋ソフト不正使用の疑いで出場停止処分を受けた三浦弘行九段
将棋ソフト不正使用の疑いで出場停止処分を受けた三浦弘行九段【拡大】

 将棋の三浦弘行九段が対局中に不正を行ったとして日本将棋連盟から処分を受けたニュースには驚愕した。

 三浦九段はトップクラスの棋士の一人で、対局料が最も高い棋戦である竜王戦の挑戦者に決まっていたが、年内いっぱいの出場停止処分を受け、挑戦できなくなった。三浦九段の名誉および経済的な損失は甚だしいが、三浦九段側は不正を否定し、弁護士と対応を協議するとしている。

 さて、本件には、企業・官庁などの組織とそこで働く個人にとって多くの教訓がある。

 筆者は、三浦九段が対局中に不正を行う人だと思わないが、同時に将棋連盟が決定的な証拠なしに処分を決めたとも信じられない。現時点では、事実に関して「保留」とせざるを得ないが、それでも考えるべき点がある。

 まず、ビジネス体としての将棋連盟は、三浦九段本人と処分について合意した上で、本件を発表すべきだった。今後、三浦九段側と将棋連盟の間で対立が続く間、プロ将棋は世間からネガティブな注目を浴びることになる。将棋自体のイメージ・ダウン、ファン離れ、さらに最悪の事態としてスポンサー(棋戦を主催する新聞社など)離れの可能性が心配だ。

 また、将棋連盟の対外発表も良くない。現時点では、不正の内容と処罰の根拠が明らかにされていないため、法律でいう「疑わしきは罰せず」の原則に背いて、確たる証拠がないのに連盟が三浦九段を処分したように見えてしまう。不正の内容によっては、他の対局に対する信頼性にも影響しよう。第三者が納得する説明が必要だ。

 

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