無名の「ひこにゃん」を主役に 仕掛けのヒントは足利尊氏 (1/2ページ)

2016.10.26

彦根城より有名になった「ひこにゃん」
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 悩んだら歴史に聞け。私の仕事の鉄則です。いつの時代も人間の悩みはそう変わらないと思うからです。そこで今回はまず京都の「等持院」にある足利尊氏の墓の秘話を紹介します。尊氏の墓はとても小さいのですが、そこに重要なヒントが秘められているからです。

 歴史の大人物の墓は大きいと思い込んでいた私は最初「こんなに小さいはずがない」と驚きました。しかし当時のご住職は優しく教えてくれました。

 「尊氏には敵が多かったので墓が大きいと潰される恐れがありました。だから小さいのです。その代わり天に上った尊氏から見下ろすと日本一美しく見えるよう、墓の周りに池や庭が作られているのです」

 これは「目の前の価値観に翻弄されると、真の目的を達成できない」という重要な教えです。

 この話は2007年、滋賀県彦根市で開催された「彦根城築城400年祭」の観光PRを企画する時に役立ちました。主催の彦根市が企画したイベントが地味だったため、滋賀県が「これじゃ観光客が集まらない」と心配してPRを依頼してくれた経緯から、尊氏の墓のように「今の価値観に翻弄されない企画が必要」と思いました。

 博覧会の価値観に従って、主役の彦根城を正面からPRすると「安政の大獄」で有名な城主・井伊直弼(なおすけ)に触れざるを得えないからです。彦根市の企画が地味だったのも、ここに理由がありました。そこでクライアントである滋賀県の目的「観光客を呼びたい」に絞って企画をたてました。「観光客を呼ぶにはまずクチコミ効果の高い女性を呼べ」というセオリーのもと、女性にウケる企画を作ろうとしたのです。

 

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