廃棄寸前チューリップ50万個「球根ガチャ」で完売! 「何色が咲くかワクワク」と大反響

2016.11.22

荷崩れで、品種が混ざってしまった球根(国華園提供)
荷崩れで、品種が混ざってしまった球根(国華園提供)【拡大】

 大阪の園芸会社がトラブルを逆手に取ってチューリップの球根をネット販売し、話題になっている。荷崩れで品種が混ざり、廃棄予定だった球根の処分セールを女性社員が「球根ガチャ」とツイッターでPRしたところ、瞬く間に完売したのだ。

 この会社は大阪府和泉市の国華園。毎年約150品種、計数千万個のチューリップの球根を入荷しているが、今年は8月から10月にかけてオランダから輸入した球根の箱が検疫や集荷の際に荷崩れを起こすトラブルが多発。計50万個の品種が混ざってしまった。

 外見から品種を選別できないため廃棄しようとしたが、ネット通販担当の女性社員が処分セールを提案。今月4日、球根約100個の箱詰めを「訳ありごちゃまぜチューリップミックス」として半額以下の1380円(送料、税込み)でネット販売を始めた。

 当初は年末までに完売できればよいと考えていたが、女性社員が翌5日、同社のツイッターに荷崩れの画像とともに「何色が咲くかどれくらい偏るのか不明ですが」と釈明しながら、ネットゲームでポイントや課金と引き換えにアイテムなどを得るシステムに引っかけて「球根ガチャ」とPRすると、状況が一変した。

 SNS上で「安い!」「何色の花が咲くかワクワクする」との声が相次ぎ、注文が殺到。さらに女性社員が「これでボーナスが球根現物支給という悲劇から救われるかも」などと投稿したことで、興味を持ったユーザーが拡散し、用意した約5000箱が13日間で完売した。

 同社の弓場朗弘総務部長は「荷崩れは毎年起きるが、今年は異常に多く、やむなく商品化した。本来、花の色も分からない商品を売ることはなく『捨てるくらいなら』と原価ぎりぎりで発売したが、これほど大きな反響になるとは…」と驚く。

 ITジャーナリストの井上トシユキ氏は「ネット販売では以前から訳あり商品のまとめ売りはあったが、今回のケースはゲーム性のあるアイデアと『球根ガチャ』というネーミングが秀逸。ツイッターでは流行している言葉がリストで表示されるため、さらに多くの人の興味を引いたのだろう」と話している。

 情報の拡散力ではテレビをしのぎ始めているといわれるSNS。その威力を改めて見せつけた格好だ。

 

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