「DeNA」 休止のデタラメ情報サイトは赤字、限定的影響

2016.12.21

(1)貸借対照表
(1)貸借対照表【拡大】

  • <p>(2)損益計算書</p>
  • <p>(3)セグメント別の業績</p>

 本日は、IT大手ディー・エヌ・エーをピックアップする。先日、同社が運営するキュレーションメディアにおいて、根拠が不明確な記事や著作権無視の転用が次々と見つかり、全サイト休止に追い込まれた同社であるが、その実態はどうなっているのか。2016年4月〜9月期(第2四半期)の決算書から読み解いてみよう。

 まず、貸借対照表=〔1〕=を見てみよう。資産に対する純資産の比率が約79%と、安全性は抜群である。しかも、負債総額を大きく上回るほどの現預金を保有する、非常にキャッシュリッチな企業である。

 次に、損益計算書=〔2〕=を見てみよう。階段の傾斜が緩やかな高収益体質の会社ということが分かる。営業利益率が約20%、最終利益率も約15%もある。

 それでは、今回の問題は同社の業績にどのような影響を及ぼすだろうか。セグメント別の業績=〔3〕=から読み解いてみよう。

 売上、利益ともに、ゲーム事業が同社の稼ぎ頭である。これに対してキュレーションメディアを含む新規事業はいまだ赤字事業である。そのため全サイトがなくなったとしても、同社の業績に与える影響は限定的である。

 しかし、主力のゲーム事業の売上は減少傾向にあり、キュレーションメディアを新たな収益の柱に育てようと考えていた同社にとって、今回の問題は大きな誤算となっただろう。 (川口宏之)

 ■かわぐち・ひろゆき 公認会計士、早稲田大大学院非常勤講師。1975年、栃木県出身。専修大経営学部卒。図を多用した会計に関するセミナーは会計の素人にも分かりやすいと評判。著書に『決算書を読む技術』(かんき出版)。

 

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