東芝、追い込まれ消滅危機…債務超過、上場廃止に直面 三菱重工や日立にバラ売りも

2016.12.29

会見終了後、頭を下げる東芝の綱川智社長(右) =27日、東京都港区
会見終了後、頭を下げる東芝の綱川智社長(右) =27日、東京都港区【拡大】

 老舗電機メーカーの東芝が追い込まれた。米原発事業のグループ会社が新たに最大数千億円規模の損失を計上する可能性があり、債務超過転落や上場廃止危機に直面している。資金調達へ打つ手は乏しく、金融機関の管理の末にバラ売りされて消滅−という三洋電機のような末路をたどる懸念も出てきた。

 東芝株は27日に約11%下落。28日も朝方から売り注文が殺到した。

 不正会計問題で旧経営陣の刑事責任も焦点になっている東芝は、2006年に原発企業の米ウェスチングハウス・エレクトリック(WH)を総額約6000億円で買収したが収益が上がらず、他の事業で利益を水増ししようとしたことが問題の根本にあるとされる。

 株主資本は9月末時点で3632億円のため、新たな追加損失を受けて債務超過に転落する恐れがある。

 資金の手当てが不可欠だが、東芝は東証から企業統治の改善を促す「特設注意市場銘柄」に指定されており、公募増資など市場からの資金調達は困難だ。それどころか来年3月以降、内部管理体制が改善されなければ上場廃止が待ち受ける。

 ただ、医療関連の優良子会社「東芝メディカルシステムズ」を既に手放すなど資産は少ない。

 主力取引銀行に協力を仰ぐことが現実的だが、経営に対する銀行管理の度合いが強まることも避けられない。

 市場では「主力の半導体事業を上場させ、国策の原発関連事業は三菱重工業に、社会インフラは日立製作所に売却するなどバラバラにされてしまうのでは」といった観測も浮上している。

 
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