元自衛官が見つけた感動の“任務” 「木の葉一枚で人を笑顔に」 (1/2ページ)

2017.02.24

菓子袋の切れ端で草笛演奏をする佐野さん
菓子袋の切れ端で草笛演奏をする佐野さん【拡大】

 東京都練馬区在住の佐野紀元さん(73)は、70歳を過ぎて草笛に挑戦した。待ち合わせ場所の東京文化会館へ行くと、さっそく一枚の木の葉を口に当て「幸せなら手をたたこう」のメロディーを吹き始めた。外国人観光客がうれしそうに「パンパン」と手を叩いた。

 幹部自衛官を養成する教育機関、防衛大学校を卒業後、陸上自衛隊に37年間勤務。一佐(1等陸佐)を10年近く務め、将補に昇進したあと56歳で退職し、マンション管理会社に採用担当課長として再就職した。

 一昨年春、東京で行われた郷里・熊本県出身者の会合に出席したときのこと。同郷の人が余興にと大葉バランを口に添え、童謡の「故郷」を奏で始めた。哀調あふれる音色に佐野さんはいたく感動。「僕にも鳴らせるよというので」練馬の草笛教室に通うようになった。

 草笛は草や樹木の葉を下唇に当て、息の強弱、長短でメロディーを奏でる。使う葉はつつじやつまようじのクロモジ、ポリエチレンの大葉バランなど何でもいい。最初は音が出ない。佐野さんも「1曲ちゃんと吹けるようになるまでに1カ月かかりました」。

 高齢者施設や小学校など声がかかればどこへでも行く。義母が入居する施設で「故郷」を演奏したとき、涙を流しながら一緒に歌った高齢者がいた。

 昨年9月、全国老人福祉施設協議会が主催する「60歳からの主張」で、佐野さんが書いたエッセーが優秀賞を受賞。講演会で話をした後、草笛を披露することがある。求職活動をしている人のセミナーで、こんなことがあった。

 
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