AI(人工知能)については、ビジネスでの使い方ばかりが話題になっているが、もう少し身近なところで捉えてみたい。たとえば、AIの普及が中高年の生活にどう関わってくるかを考えてみよう。
中高年にとって最大の不安は老後の生活だ。そこで、AIを使って現在の財産目録を整理し、どのような運用をすれば老後の生活にプラスになるかを考えさせる。ライフマネジメントをAIに任せるのだ。
人間は、AIが列挙した中から自分が一番幸せだと思えるお金の使い方を選ぶ。その後の事務処理は、またAIに任せればいい。
また、中高年になると、長い人生で手に入れてきた物の整理が大変になる。思い入れがあるだけに、その取捨選択は人間には難しいが、AIは本当に必要な物と不要な物を瞬時に見極めてくれる。
例えば、いつか着るだろうと取っておいた洋服がタンスの肥やしになっている、ということはよくある。洋服にICチップを埋め込む時代がくれば、AIはその服の活用頻度から「今後あなたはこの服を着る/着ない」を提示してくれる。