静岡大学と日本マイクロソフトがタッグ クラウド反転授業支援システムって何?

2017.03.14

静岡大学と日本マイクロソフトが協力し、大学教育におけるデジタルトランスフォーメーションを推進する覚書を締結した
静岡大学と日本マイクロソフトが協力し、大学教育におけるデジタルトランスフォーメーションを推進する覚書を締結した【拡大】

 静岡大学と日本マイクロソフトが協力し、大学教育におけるデジタルトランスフォーメーションを推進する覚書を締結した。教え方、学び方を変革し、クラウド反転授業支援システムにより教室と自宅の役割を反転するという。

 反転授業というのは聞き慣れない言葉だ。通常、大学の教室などで授業を受け、それを自宅に戻って復習するというのが、これまでの学校における授業のスタイルだった。ところが反転授業では、自宅で授業を受けて予習し、教室ではゼミナールやディスカッションといった、そこでしかできないことをするのだ。

 そのために授業をデジタル化する。そこで用意されたのがパソコンの内蔵カメラとマイクを使い、Officeアプリだけで動画付きのプレゼンテーションを行う仕組み、つまりデジタル授業を作るためのシステムだ。

 教員はこのシステムを使い、自分一人で録画して保存した動画授業を学生と共有し、学生はそれを自宅などで閲覧する。何度でも繰り返し視聴できて理解を深められることに加え、増加する一方の留学生が仮に日本語が不自由だとしても、字幕を入れるなどの工夫で対応できるといったメリットがある。

 静岡大学の試算では、企画、撮影、編集といったことを委託して授業の動画を作るには、どんなに安くても1本5万円は必要だったという。だが、このシステムなら見かけ上のコストはゼロになる。

 もっとも、これを引き受ける教員の負担は一気に高まる。何度も視聴されることを前提に、きちんと授業を組み立てて、シナリオを完全に用意したうえで、よどみなく講義をする様子を自分で撮影するというのは大変だ。

 このシステムは今春から本格稼働し、今後、全国の大学に拡大する計画だ。これにより、外国からでも授業を受けられるグローバル化や、社会人が好きな時間に講義を受けられる生涯教育が可能になる。

 社会に出てからもう一度、大学院に戻って勉強したいという気持ちはあっても、なかなかできることではない。だが、こうしたシステムが整備されていくことで、多くの人の夢がかなうかもしれない。試みは始まったばかり。未来に向けたデジタルトランスフォーメーションに期待したい。 (山田祥平)

 

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