三越伊勢丹の異様な社長交代 業界全体がビジネス・モデル再創造できるかの瀬戸際 (1/2ページ)

2017.03.16

三越伊勢丹の旗艦店である伊勢丹新宿本店
三越伊勢丹の旗艦店である伊勢丹新宿本店【拡大】

 三越伊勢丹ホールディングスの大西洋社長が突然辞任を表明した。後任は、大西氏と同じ伊勢丹出身の杉江俊彦氏だと後に発表されたが、この社長交代は相当に異様だ。

 名の通った大企業であれば、社長の交代は、背後に確執があるとしても、表面的には、それらしい理由とともに前向きなバトンタッチとして円満交代が演出されるのが普通だ。まして、三越伊勢丹は上場企業であると同時に、対外的なイメージが重要な小売企業である。

 業績の不調は外からも分かるとしても、株主総会は6月で、石塚邦雄会長(三越出身)はそこで退任する予定なのに、大西社長は3月末で辞めるという段取りも不思議だ。かつて、三越では、ワンマン社長として知られた岡田茂氏が取締役会でいきなり解任され、「なぜだ!」とつぶやいたことが逸話になったが、社長が無事に辞められないような伝統があるのだろうか。

 詳しい理由が正式に説明されていないので、今回の大西社長の辞任が、隠された会社の問題によるのか、社長の個人的な理由によるのかは推測するしかないが、報道によると、旧三越社員と旧伊勢丹社員の間の対立が背景にあったようだ。

 長期的に売り上げが低落傾向にある百貨店業界にあって、三越伊勢丹は、単一店舗として世界最大の売上高を誇る伊勢丹新宿本店を擁する旧伊勢丹が好調なうちに、不採算店を閉鎖しつつ、アパレルなどの旧来の取引先を整理するのとともに、自社系列で製造する独自商品を強化しようとしていた。

 
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