てるみくらぶ倒産の教訓は… 「返ってこない恐れ」常に意識を (1/2ページ)

2017.04.06

突然、破産申請した旅行会社「てるみくらぶ」の山田千賀子社長
突然、破産申請した旅行会社「てるみくらぶ」の山田千賀子社長【拡大】

 格安旅行の旅行代理店「てるみくらぶ」が、3月27日に破産を申請した。負債総額は151億円と報じられた。

 旅行代金を払ったのに出発できなくなったり、既に旅行に出かけている顧客が、予定の飛行機や宿を確保できないケースがあるなど、大きな混乱が生じている。

 既に申し込まれているツアーは3万6000件、金額にして約100億円あって、被害者はおよそ9万人に及ぶという。顧客が支払ったお金がどの程度弁済されるかは今後、決まる問題だが、1%程度しか弁済されないのではないかとの観測もある。

 一方、てるみくらぶには、今年の新卒採用内定者が58人いたが、就職先が破綻した彼らを、ほぼ無条件に雇ってもいいという企業が現れている。こちらは、おおむね美談だが、昨今の人手不足が背景にある話なのだろう。就職内定者の一部は、今回、たまたま助かった。

 しかし、顧客にとって、何とも「ひどい話!」であることは間違いない。

 てるみくらぶは、破産申請直前の3月23日まで新聞広告や自社サイトで商品をPRし、1日あたり1000件を超す予約を受け付けていた。当座の資金繰りを、新規募集で埋めようとしていたように見える。同社の代理人弁護士によると、昨年9月末時点で、約75億円の債務超過に陥っていて、内容の異なる複数の決算書を作っていたとのことで、粉飾決算の疑いがある。大変悪質な事例だ。

 だが、見方を変えると、経営状況が劣化して、資金繰りが苦しくなったとしても、企業はぎりぎりまで、その状況を隠したいと思うだろう。そのために、手元に入ってくる現金を流用してその場をしのぐことがあってもおかしくはない。

 

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