人生の価値観変えた「鉄筋コンクリ」という住形態 核家族化を加速させたマンション (1/2ページ)

2017.04.17

マンションは日本の住環境を激変させた
マンションは日本の住環境を激変させた【拡大】

 日本人はそもそも紙と木と土でできた家に住んでいた。木で柱を作り、壁には土を塗り、家の中は紙の障子等で仕切っていた。なぜか?

 エアコンという文明の利器が普及するまで、日本人の住まいに対する感覚は、14世紀を生きた吉田兼好が徒然草で示したこのフレーズに尽きる。

 「家の作りやうは、夏をむねとすべし。冬はいかなる所にも住まる。暑き比わろき住居(すまひ)は、堪へがたき事なり」

 つまりは、家を造るのなら夏を涼しく過ごせるようにせよ、ということだ。だから、伝統的な日本家屋は一にも二にも風通し良く造ってある。その代わり、冬はかなり寒い。冷え冷えとしている。

 ところが、エアコンの普及が日本人の住宅観を激変させた。鉄筋コンクリート造のマンションは、兼好が言うところの「暑き比わろき住居」である。風通しは悪いし、コンクリートに熱が蓄えられるので夜になっても暑い。しかし、エアコンを作動させれば問題がない。

 逆に冬は暖かい。断熱性が高いので、ひとたび部屋の中を暖めると、なかなか暖気が逃げない。

 現在、東京や大阪の大都市圏に限らず、日本中に鉄筋コンクリートのマンションができている。そして、マンションは50年から100年くらいの耐久性能があるので、いったん建設されると取り壊されることが少ない。そして、すでに数千万人の日本人が住んでいると推定される。そのうち、日本人の過半数がマンションに住む時代になる可能性もある。

 それで、この鉄筋コンクリート造という住形態は、日本人の生活や価値観にどのような影響を与えたのか。

 
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