借金漬けの料理人がマンション管理人に 夫婦で手にした穏やかな日々 (1/2ページ)

2017.05.12

勤務先でもあるマンション前で小休止する渡辺夫妻
勤務先でもあるマンション前で小休止する渡辺夫妻【拡大】

 個人事業主から会社員に転身した人をご紹介したい。渡辺健二さん(69)、君子さん(73)は、50年間生活をともにし一緒に働いてきた。今は東京・中野のマンションで夫婦住み込みの管理人をしている。取材には君子さんも同席した。

 「東京へ行ってちゃんと生活できるんかと、周りには心配されました。今まで自由に好き勝手にやってきましたからね」と渡辺さん。

 群馬県大間々町(現みどり市)出身。中学校を出て東京・渋谷の呉服店に集団就職したが、「麦飯に漬物だけで朝から晩まで働かされる」でっち奉公のような職場に嫌気がさし、1カ月でUターン。中華料理店のマスターに誘われて料理人の道へ入り、ハタチの時に君子さんと結婚、大間々にラーメンやチャーハンなどの店「忠治」を開業した。一時はアルバイトを8人も雇うほど繁盛したが、バブル崩壊後はじり貧に。「このまま借金してまで続けても意味ねーな」と13年前に店を閉じた。

 「赤城の山も今宵限り」の国定忠次に憧れたわけではないけれど、渡辺さんは大のギャンブル好き。生活費はもちろん「レジの金まで持ってっちゃって」ギャンブルに注ぎ込むありさま。店は借金で火の車だった。

 赤城の山を後にし、再び上京したのは57歳の時。新聞の「東急コミュニティー」の募集広告を見て、居住者が115世帯のマンション管理人になった。清掃、ゴミ出し、1日7回の見回り点検が主な仕事で、夫婦が居住する部屋(2K)の隣が事務所。住人は高齢者が多く「ひとり暮らしの悩みの相談とか話し相手になるのはかみさんです」。

 
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