【介護離職に備えよ】介護リスク高める「低栄養」に備えを 高齢になると、食事を作るのも食べるのも面倒に (1/2ページ)

2017.05.26

低栄養の恐れ
低栄養の恐れ【拡大】

 高齢者に関わる仕事をしていると、「低栄養」という言葉を耳にすることが多い。飽食の時代に「低栄養なんて!」と思う人もいるだろうが、高齢の親をもつ世代には知っておいてもらいたい言葉だ。

 自立型の老人ホームに入居した高齢の夫婦に入居の理由を聞くと、「3食を作るのが面倒になった」と答える妻が多い。高齢になると、食事を作るのも食べるのも面倒になってしまうものなのだ。

 高齢の親を持つ人は、自分の親がきちんと食事を取っていると断言できるだろうか? もちろん、離れて暮らす親の食生活を監視するわけにはいかないが、同居していても昼間は一人っきりという親(いわゆる日中独居)が昼に何を食べているかまで把握している人は少ないだろう。

 実際、夕刊フジの読者の中にも、義理の母親が昼食を抜いてしまうことに悩んでいる人がいた。自分1人の分だけ食事を作る気力がないため、食事を抜くか簡単に済ませてしまっているのだろうが、そのような生活を繰り返した結果、低栄養になってしまうと、さまざまなリスクを抱えることになる。

 国立長寿医療研究センターが、在宅医療患者の高齢者を対象に2012年に調査した結果によると、低栄養の人は37・4%だった。それに「低栄養のおそれあり」も加えると、70%にも上ったという。

 低栄養になれば、免疫力が低下して病気にかかりやすくなったり、歩くのが遅くなったり、歩けなくなるなどの症状が出るとされている。その流れで寝たきりになり、要介護状態になるリスクも高まる。

 

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