「人生100年時代」の備えを考えよう 寿命が伸びるほど増えてゆく必要貯蓄率 (1/2ページ)

2017.06.01

セカンドキャリアにしっかりと備えたい
セカンドキャリアにしっかりと備えたい【拡大】

 「人生100年時代」という言葉もしばしば聞くようになった。寿命100年くらいを視野に入れた人生プランを持たなければならないという意味で使われている。

 現在、50歳男性の推定平均余命は32・3年、女性は38・1年だ。それぞれ「平均」よりも10年くらいは長生きする可能性があると考えなければならない。

 また、過去35年で、男性が7・4年、女性は8・3年ほど平均寿命が伸びた。いずれも10年当たり2年以上伸びているペースだ。当然だが、若い世代ほど、自分の寿命が長いと思って人生プランを持たねばならない。

 一方、公的年金は「マクロ経済スライド方式」の下、今後長期間にわたって実質的な支給額が縮小することが見込まれる。2014年に発表された財政検証などから推測するに、受給開始が30年以上後になる世代では、夫婦2人の標準世帯のケースで、現役世代の可処分所得の3割程度だと見込んでおくくらいが無難だと筆者は思っている(個人的な見解です)。

 公的年金は「現役世代の可処分所得の50%を切らない(だろう)」と厚労省は言い張ってきたが、この楽観的見通し自体が、年金受給者が支払う税金や社会保険料を考慮していない、名目所得と手取り所得を比べた、紛らわしくも不適切な情報発信であったことが、昨年、塩崎恭久厚労相の国会答弁で明らかになった。

 こうした前提の下に、大卒の22歳(現役入学・留年なし)で就職して65歳まで働いた場合に、現役時代の生活費の7割の生活費で引退後を暮らそうとすると、寿命を95歳と見積もって、筆者の計算では手取り所得の19%強を貯蓄しなければならない。手取り収入の2割を超える貯蓄を続けるのは大変であり、この水準はギリギリ何とかなる程度の貯蓄率だ。なかなか厳しい経済的現実である。

 

産経デジタルサービス

IGN JAPAN

世界最大級のビデオゲームメディア「IGN」の日本版がついに登場!もっとゲームを楽しめる情報をお届けします。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

「ソナエ 安心のお墓探し」では、厳選されたお墓情報を紹介! 相続、葬儀、介護などのニュースもお届けします。