東京エレクトロンに注目!“半導体指数”が高騰

2012.03.27

 米国のナスダック総合指数は、2000年11月以来となる高値を付け、好調です。この年は、ITバブルが大崩壊したときなので、よくここまで回復したと思います。

 ナスダックには、ITやバイオ医薬など先進的な企業が数多く上場しています。IT製品に欠かせない半導体関連銘柄も多い。

 そして半導体製品の設計・製造を行う代表的企業の株価を指数化したものが、フィラデルフィア半導体指数(SOX)と呼ばれる。世界の半導体市況のバロメーターともなるこの指数も年初来高値を更新して元気です。

 日本にもフィラデルフィア半導体指数に敏感に反応する銘柄がいくつかあります。なかでも半導体製造装置世界2位のシェアを持つ『東京エレクトロン(東1・8035)』は、同指数と相当に強い連動性があります。

 過去5年間の同社月中平均株価と、フィラデルフィア半導体指数にその時々の為替レートをかけて円換算して騰落率を分析すると、相関係数0・86という非常に高い関連性がありました。相関係数は1であれば完全相関で、指数と株価が一致して動くことを表します。0・86の数値は、非常に強い相関性があります。

 ちなみに、半導体検査装置『アドバンテスト(東1・6857)』は0・72、半導体シリコンウェハー大手『SUMCO(東1・3436)』は0・69という相関係数となります。

 東京エレクトロンとフィラデルフィア半導体指数の連動性が強いのに、年初来でいうと、東京エレクトロンの方が指数に対し出遅れている展開なのです。

 円換算したフィラデルフィア半導体指数の月中平均値は、年初来23%ほど上がっていますが、東京エレクトロンの方はまだ11%ほどと遅れています。過去にこれだけ連動性が高かったのですから、もう少し同社株も上がってよさそうな気もします。

 それでも、同社の株価も最近は上がり調子。先週には昨年来高値を突破したばかりで、ここ数カ月の動きは、徐々に下値と上値を切り上げるなど堅調です。昨年来上値を抑えられてきた200日移動平均線を大きく上抜けしたところです。

 まだ半導体の市況は万全ではありませんが、海外売上比率の高い(7割以上)同社にとって円安は追い風。今後もフィラデルフィア半導体指数の上昇と円安が同時進行すれば、一段高を目指すことも可能と考えます。(株式アナリスト・松井宗則)

 

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