日本株の先行き決定づける要因ある「アリババ」の動向注視

2014.09.26

連載:株式フジ

 東京株式市場の動向を左右するものとして「アリババ」が挙げられます。アリババとは19日にニューヨーク証券取引所に新規上場された中国電子商取引の最大手グループのことです。公開価格68ドルに対し、一時94ドル近くまで値を上げ、時価総額も約25兆円まで膨れ上がりました。

 これはトヨタ自動車の時価総額に匹敵するものです。このような超大型株が上場直後下落した過去のケースでは米国株全体が安くなることが多いようです。2010年のGM再上場や12年のフェイスブックはそのわかりやすい例です。

 両銘柄とも上場後、株価が下落(フェイスブックは急落)し、NYダウやNASDAQ指数の足かせになったのです。アリババ株も高値後は下落しており懸念されるところです。

 またアリババ株の約30%を保有する「ソフトバンク(9984)」の株価動向にも大きな影響があります。アリババ上場前は保有資産の増加がはやされフソフトバンクは2割以上値を上げましたが、上場後は材料出尽くしとアリババ株軟調が嫌気され、あっと言う間に1割下落してしまいました。

 同株は日経平均構成銘柄の中でも寄与度が高い銘柄ですので、ここがシャキッとしないままでは日経平均が一段高に向かうのは難しいでしょう。

 ドル円相場については、先ごろ109円台半ばを付けて以降、やや円高方向に動いています。決して急激なものではありませんが、円安進行が止まると同時に日本株高もストップした格好です。

 ちなみに米国外の投資家が米国市場のアリババ株を買おうとすると必然的にドルを買うことになりますので、ここまでの円安(ドル高)は「アリババ要因」もあったと想像がつきます。今後さらにアリババ株を買う米国外投資家が増えれば、再び円安進行となる可能性もあります。

 基本的に円安=日本株高ですので、アリババ株の動向は日本株の先行きを決定づける重要な要因といえるでしょう。「アメリカの銘柄のことなんか知らん」では済まされないのです。

 半面で、為替動向に左右されない建設株の一角に息を吹き返すものが出てきています。多くの建設株は夏に急伸した後調整していましたが、出直り気配です。

 前回、派手に上昇した鉄道建設の「鉄建(1815)」、リニア新幹線関連の「安藤ハザマ(1719)」の切り返しに大きな期待があります。

 ※株式情報CD/DL『天海通信』26日発行。詳細は私のHPをごらんください (株式ジャーナリスト・天海源一郎)

 

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