今は“ディフェンシブ銘柄”が買い 強い米景気への過渡期

2016.06.10

連載:株式フジ

 先週3日に発表された米国5月雇用統計では非農業部門雇用者数が前月比+3・8万人と+16・0万人の市場予想を大幅に下回り2010年9月以来の低い伸びとなりました。

 これが「利上げどころか米景気は後退している」との見方に傾き、ドル円相場は109円台から106円台半ばまで2%以上の急落となりました。しかしNY株は小幅安にとどまり、週が明けた東京市場でも大きな影響は見られていません。

 為替市場の投機的な動きと株価の動きは一線を画していることは言うまでもありませんが、すでに「この夏までの米利上げ」は織り込まれているものと考えられます。だからこそ「雇用統計悪→利上げ遠のく」として急速にドル安円高になった(米利上げはドル高要因なので)為替市場とは異なる落ち着いた動きをしたのでしょう。

 6月14、15日には米FOMC(連邦公開市場委員会)があり、もしかすると利上げが実施されるかもしれません、仮になくとも、次々回7月26、27日の米FOMCでは利上げが実施されるでしょう。株式市場からするとそれほど差はないのです。

 実際に米利上げがされると、「米景気の好調さ」が話題になってくると見ています。「さらなる利上げが可能なほど米景気は強い」などの見方が待ってました! とばかりに出てくるでしょう(いつものことです)。足元は、そうなるまでの過渡期と判断することができます。

 東京市場でもそれを映したようにディフェンシブ(防衛的)銘柄の一角が買われています。「亀田製菓(2220)」、「山崎製パン(2212)」、「雪印メグミルク(2270)」、「伊藤園(2593)」などの食品株や飲料株、さらには「カワチ薬品(2664)」、「コスモス薬品(3349)」、「サンドラッグ(9989)」などドラッグストア株の中に年初来高値を更新するものが多く見られます。

 これが今の株式市場の流れになっていますので素直に乗っていきたいところです。高値を付けている銘柄は買いにくいという見方もありますが、さらに高値に進めばそれは杞憂になるのです。物色に広がりがない中では同じようなところばかりが買われる傾向もあります。その意味では、年初来高値更新銘柄=さらに高くなる銘柄と言えなくもないのです。

 右に挙げたセクターの他では「ディー・エヌ・エー(DeNA=2432)」、「コーエーテクモホールディングス(3635)」のゲーム株の一角も買われています。意外にも手掛けられる銘柄が多いのが今の東京市場です。 (株式ジャーナリスト・天海源一郎)

 

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