ソロス氏、ポンド最大3割暴落と予想 英EU離脱「暗黒の金曜日」警告 

2016.06.22

EU残留を呼びかける人たち。賛否は拮抗している=21日、ロンドン(ロイター)
EU残留を呼びかける人たち。賛否は拮抗している=21日、ロンドン(ロイター)【拡大】

  • <p>ジョージ・ソロス氏 (ゲッティ=共同)</p>

 欧州連合(EU)離脱の賛否を問う英国の国民投票が23日に始まる。米著名投資家のジョージ・ソロス氏(85)は、離脱派が勝利すれば通貨ポンドが最大3割暴落する恐れがあると指摘、投票翌日は「暗黒の金曜日になる」と警告する。世界有数の富豪で投資家のウォーレン・バフェット氏(85)らもEU離脱に懸念を示している。

 ロンドン市内のスタジアムでは21日夜、離脱、残留両派の政治家らによる討論会が開かれ、6000人の観衆を前に持論を展開。離脱の賛否は依然として拮抗している。

 「EU離脱の衝撃はすべての人々を貧しくする」と題した英紙ガーディアンへの寄稿でソロス氏は、英国がEUを離脱した場合、「金融市場や投資、物価、雇用に大打撃となる」と強調、一般市民にも重大な影響をもたらすと説明した。

 ソロス氏は英国やポンドと因縁が深い。英国は以前、統一通貨ユーロの前身であるERM(欧州為替相場メカニズム)に参加していたが、1992年に同氏のファンドが空売りを浴びせ、ERM脱退に追い込んだ。ソロス氏は巨額の利益を得て、「イングランド銀行(中央銀行)を打ち負かした男」と呼ばれた。

 「暗黒の水曜日」と呼ばれた92年9月のポンド暴落で下げ幅が15%を超えたが、ソロス氏は、英国のEU離脱が決まれば、ポンドは現状から少なくとも15〜20%超、EU離脱問題でポンドが下落を始める前の水準と比べると25〜30%の「破滅的な急落に見舞われる」と予想。投票翌日の24日は「暗黒の金曜日になり、普通の人々にとって深刻な結末になる」と締めくくった。

 著名な市場関係者やエコノミストでは、08年の金融危機を予言し「破滅博士」と呼ばれるヌリエル・ルービニ氏がツイッターで「EU離脱は英国経済や雇用に甚大な打撃を与える」と言及、米投資会社を率いるウィルバー・ロス氏はブルームバーグのインタビューに「世界史上で最も費用のかかる離婚手続きになる」と語った。

 また、バフェット氏は4月時点で自らの活動に影響がないとしたうえで、EU離脱に「彼らがそうしないことを望む」と話している。

 

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