暴騰や急落から早めの脱出が賢明 「相場の頭と尻尾は猫にくれてやれ」

2016.12.01

 ■今週の格言 いつ環境が激変して、法外な値段が普通になるか、わからない

 飛行機での長旅を終えて目的地の空港でタクシーを拾うと、それが「ぼったくり」の白タクだったりする(20年以上前のチャイナで私も被害にあったし、第1回東京五輪のころには日本でも横行していたらしい)。また、恥ずかしい話だが、血気盛んな若かりし頃は、新宿・歌舞伎町のキャッチバーにつかまり、目の玉が飛び出るような料金を請求されたこともある。逆に、「買いたたく」という言葉もある。資金繰りに困った工場などの在庫を二束三文で買って大儲けする情け容赦ない行為も、世間的な評判は良くない。

 良識派が多い日本人は、売値でも買値でも極端まで安かったりする、「ぼったくり」や「買いたたき」はあまり好まない傾向にあるが、投資においては「できるかぎり安く買い、できるかぎり高く売る」ことがとても重要だ。

 ただし、「相場の頭と尻尾は猫にくれてやれ」という格言が示すように、暴騰局面や急落局面で、ぎりぎりまで売買を控えるということではない。逆にそのような時には「相場の頭と尻尾」のことは忘れて、早めに暴騰や急落から脱出した方が賢明である(なぜなら、いつ相場が反転するかわからないからである)。

 バフェットが述べているのはもっと長い期間の話である。例えば、トヨタ自動車の2015年中頃の株価は、8000円を優に超えていた。2万円を突破して急伸するぞという雰囲気の中で、当時の利益から算出したPERも決して高くはなかったから、「トヨタ自動車のような優良企業の株価は、やはりここから下がらないだろうな」と妥協して購入した投資家は、16年初めからの急落で苦い思いをすることになる。

 年初から日経平均そのものが大幅下落した上に、EUの離脱問題、円高による減益予想、工場操業停止など悪材料が重なったからである。

 現在は法外なように思えても、いつ環境が激変してその法外な値段が普通になるかわからないのだ。 (国際投資アナリスト・大原浩) =敬称略

 

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