知識もなくむやみな投資は危険 熟知しているローテク業界にも素晴らしい投資先山ほどある

2017.02.02

 ■今週の格言 自分の熟知している分野に素晴らしい投資先は山ほどあるはずだ

 商社系のベンチャーキャピタルに勤務していた友人が、昔こんなことを言っていた。「大原さん、投資先のベンチャー企業を役員会の審査に出すときにITとかバイオ関係だと、面白いほど簡単に通るんですよね。役員はITやバイオのことなど全くわからないから、自分がばかに見えるのを恐れて、質問さえしないし、「異議なし」で次々と案件にお金が出るんですよ。ところが、飲食、小売り、アパレルなんかのベンチャーになるともう大変ですよ! 役員の中に、必ずその分野に詳しい人物がいて、根掘り葉掘りいろいろな質問をされて、ダメ出しの嵐ですよ!」

 当然のことながら、役員たちが全く知識を持たないIT・バイオ分野に巨額の投資をし、役員たちが専門とする飲食、小売り、アパレル分野の企業にはほとんど投資をしなかった。結果、ITバブル崩壊・バイオブーム終焉(しゅうえん)の大打撃を受け、投資先のほとんどが破綻。友人もリストラの憂き目にあった。

 はたから見ると「何てばかなことをやっているんだ」と思えるが、株式市場の大部分の参加者も、このベンチャーキャピタルの役員たちと同じことをやっている。

 例えば花王のような生活用品を扱っている会社や、自動車の製造を行っているトヨタのような企業ならそれなりの知識があるだろうし、自分が勤務している企業の属する業界であれば、人並み以上の知識があるはずである。しかし、そのような優位性を生かさず、世間がiPS細胞がすごいといえば「関連銘柄」に投資をする。しかし、関連銘柄を購入した投資家のどれほどがiPS細胞をきちんと理解し、正確に定義づけられるだろうか?

 バフェットが長年IT業界に投資をしてこなかった(特にITバブルのころ)ことは有名だが、彼が例えばマイクロソフトの企業内容を理解できなかったわけではない。既存の、そして自分が熟知しているローテク業界に素晴らしい投資先が山ほどあったからである。 (国際投資アナリスト・大原浩) =敬称略

 

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