何をすれば一番簡単なのか 目的のために高い壁を乗り越える必要はない

2017.02.16

 ■今週の格言 「目の前に2メートルの壁があったら、周りに30センチの柵が無いか探してみる」

 今週の格言と同じことを、「鼻からうどんを食べる必要はない」と私は例えている。最近はあまり見なくなったが、私が子供のころは、素人がテレビに出演して一芸を披露する番組があった。そのような番組では(少々下品だが)鼻からうどんを食べる芸は結構受ける。もちろん、意味はない。

 しかし世の中には「鼻からうどんを食べるのが得意」な評論家や専門家がたくさんいる。確かに鼻からうどんを食べるのは、誰もができる簡単なことではない。あるいは、山手線の駅名をソラですべて言うのも特殊な能力である。しかし、うどんは口から食べればいいわけだし、山手線の駅名は案内図を見ればすぐにわかる。難しいことをこなしても、役に立たなければ意味がない。

 投資でも同じだ。誰も聞いたことがないような特別な会社のことを、すらすらと解説すると周りの注目を集める。テレビ出演ほどではないかもしれないが、少々鼻高々になるだろう。だが、だからといって投資で成功するわけではない。バフェットが投資する企業の多くはアメリカ人なら、だれもが知っているような有名な企業だ。その企業のことを得意げに語ってもだれも注目しないし「そんなことなんてとっくに知っているよ」と馬鹿にしたようなまなざしを向けられるかもしれない。だが、そのように小馬鹿にしていた米国人(投資家)の中のいったい誰がバフェットを上回る運用成績を上げただろうか?

 目的地(高い運用成績)に行くのに、わざわざ2メートルの壁を乗り越える必要はない。30センチの柵をまたいでも全く同じである。高い運用成績を実現するためには、何をすれば一番簡単なのかをまず考えるべきである。一日中スクリーンの株価とにらめっこするのは大変であるにもかかわらず成果を得られないから、やめた方がいい。聞いたことがない会社にわざわざ投資する必要はない。トヨタのようなよく知った会社に投資すべきである。 (国際投資アナリスト・大原浩) =敬称略

 
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